鴛鴦呼蝉庵日乗 2003
  2003.11.14  堪える 
 

 抱きしめるということには、対象、相手が抱きしめるに堪えられることが条件ですね。歌詞でも抱きしめるというのがありますが、それには抱きしめるに堪えられる相手が想定されているわけで、たとえば病人や赤ちゃんなどは抱きしめることによって物理的な負荷がかかることになりますから、できません。
 これは一つの例として考えると、何かをすることは、その対象が何かをするに堪えられるという条件が必要です。キャッチボールをするには、技能のうまい下手は関係なしに、キャッチボールに堪えられるだけの相手と判断して行います。相手が堪えられるという想定のもとにおいて、その確実な信頼性があるからこそ、行為は成立します。冗談もそうで、相手が冗談に堪えられるという判断があるからこそ、そこに冗談を言うだけの余裕があります。
 行為が成立するには相手が堪えられるという条件が必要ですが、しかし、この条件とは相手に求めているものではなくて、相手が堪えられるという仮説、推測に基づいて判断が行われます。つまり、対象がどうのように考えていても、状態が不可測であっても、行為者が判断したものとして、推測された、いわば行為者の想像で作られた相手、対象を行為を行うわけですから、それが必ずしもうまくいくとは限らないのです。
 自分の中に存在する架空の対象、その対象に向かって行う行為。そして、現実と理想、想像との差を感じて、その差から現実と自分の意識の差を感じていくことが、自分の推測の範囲を広げていくのでしょう。

 職場では、暖房が入るのが12月1日なので、それまでは膝掛けなどで対応するのですが、今ある毛100%の膝がけは、それほど暖かくなるのではないので、フリースのほうが暖かいのですが、しかし、静電気は困るので、結局は毛100%にこだわらざるを得ないのです。で、毛100%の膝掛けというのは、なかなかなくて、毛布を使用するしかないようですね。カシミアやパシュミナがいいのでしょうけど、パシュミナだと膝掛けは見ありません。ストールだと幅が短いですから、結局はカシミアの毛布をはんぶんに折るか、切るかして使うしかないでしょうね。その前に膝用ヒーターを買った方が早いかもしれませんが。

 風邪がはやって今年のはしつこいようです。胃にも影響するそうですね。くれぐれもご用心を。背中の張りを湿布薬で取るのが効果的ですね。

 長谷川さん、深谷さん、光野さんの出版記念パーティーでした。本にするというのは大変なことだと思います。市毛先生のご指導の成果で、やはり力ある人は指導力に差がありますね。
 指導力では野地先生の指導力は、研究しようとする人の才を見抜くことができて、それはすごいと思います。浜本先生からも、橋本先生からよくうかがって、そのすごさを感じさせます。
 いい指導者に恵まれなからも、成果を残さないは、努力と能力のなさですね。どうにかしなければ。

 成長の過程と気づきと。自己の内包性と。気づきということがわかるかどうかが鍵ですね。対象を対象としてとらえるのか、対象を捉えたときに、自分の考えをとらえられるか。そこに成長の鍵があります。これがわかると、構造主義の問題点もわかりますね。

 表示を少し変えてみました。80%幅です。余白が多くなりましたが、読みやすさが気になります。

 4:00就寝、7:10起床、3:10睡眠。


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