鴛鴦呼蝉庵日乗 2003
  2003.12.30  目的   
 

 この日乗のスタイルを試行錯誤していましたが、ふと、岩波の『図書』に合わせたらどうかと考えました。
タイトル、8行
1頁 15行×19字×3段
2頁以降 23行×19字×3段
で2166字、400字で換算して、5枚。ちょうどいい量ですね。昨日が1400字で、3枚半ですから、5枚だと少し多めかもしれません。
  それにこちらはまとまった内容ではありませんから、適当に処理している結果ですね。内容として、まとまったコラムにしないで、オムニバスにしていくことにします。それと、いろいろな気にしていることなども。あまり系統性を入れると失敗しますので、適当に。なお、本日ので大体、2500字。この程度ですね。

 この日乗を書くことにしたのは、たまたまですが、むかし、毎月内輪で新聞を出していました。毎月100部でしたが、なんとか3年間つづけて、それで終了。まだワープロが1台100万程度した頃に、そうトスワードが出た頃ですね、8ビットパソコンでワープロソフトを自前でプログラムしたのが最初。でも、それは最初ゆえに、120字しか印字できませんでした。
  で、次に雑誌に載っていたコードを打ち込んで、ワープロに。これは便利そうに見えて、じつは、画面のハードコピーだったのですね。当時は16×16ドットで、縦が横の2倍も長く、かなりぶかっこでしたが、それでも単漢字変換のワープロとしては画期的でした。その後、プリンタの印字を1/2インチにして、漢字のドットの半分ずつを印字していく方法が雑誌に出ていました。これは使えるとおもったら、翌月にはだれかがワープロとしてコードを公開していましたね。当時の雑誌は「I/O」とか「ASCII」とかでしたね。「ラ製」にも載っていたことがあります。「I/O」はゲーム中心でしたが、そこにワープロソフトが載っていて、それを打ち込んでたら、これが奇麗に単漢字変換できました。
  まだフロッピーが高価で、8インチのNECのが1枚1万円の時代でした。それで、カセットテープに保存するのですが、F-BASICからだと、open "cas0" as #1:save "filename" as #1 だったか、そんなようなコードでしたね。カセットに「ピー、ヒョロヒョロロ、ジーコジーコジー」という音で録音していて、再び頭出しをして、saveしていました。そういう時代に発刊していた新聞の名残で、それで、ネットになって同じようにしようとしたのですが、すでに、ネットでは、検索すればいろいろな情報が手に入りますから、あまり必要ではなかったのですね。で、どうするか、いろいろと迷って、出したりしましたが、これがかなり面倒で、結局途中で休刊(まだ廃刊ではありません)することに。
  それと、もう一つの条件が重なりました。それは、ソフト開発のたびにソフト開発の方針を書いていたのです。で、それはサイトで公開せず、ソフトのヘルプに書き込みました。しかし、ヘルプに書き込むと、ソフト全体の量が大きくなってしまいます。それと、ソフトをダウンロードした人、それも、ヘルプを読んだ人にしか、かわらなくなりますね。それでいろいろ考えて、サイトに公開することに。で、その考えも、あちことの考えも結局は同じ自分という考えですから、それを書くことをどうにかして継続していきたいと思ったのです。最初はまばらに書いてました。
  そのうちに、ネットで、いろいろな人が日記を書いていることに気づきました。毎日書いていくことで、その人たちは、自分を見つめていくのではないかと思ったのです。以前より、岩波文庫の永井荷風『摘録 断腸亭日乗』と正岡子規『松羅玉液』・『墨汁一滴』・『病床六尺』・『仰臥漫録』に親しんできて、意見よりも事実を書くこと、その事実を読むことのおもしろさを知ってから、日々書くことは大切であり、それは他人へのアプローチではなくて、自分の発見への旅だと気づいたのが、昨年でした。ここに書くことを読む人がいて、最近は、溜読みなのか、一人で半年分ぐらい読んでい形跡が見られます。そのせいか、だれを想定して書いていると訪ねられますが、自分のためなのです。書くこと自体に意味があって、書いた内容に意味があるのではありません。内容や結果に意味があるというように考えられがちですが、そうでなくて、書くこと、そのものに意味があるのですね。
  で、それでもまとまって書くことは意味がありますから、日々の断片はもちろん、そうでなくても、何か考えを書いていくことで、自分を見つめていけるものだと思い、永井荷風に倣い、正岡子規に倣い、日乗を書くことにした訳です。
  余談ですが、正岡子規の『松羅玉液』について、「松羅玉液」を美酒の意味に解釈することもあるそうですが、この場合は『墨汁一滴』との関係がありますから、唐墨の「松羅玉液」のことですね。正岡子規がこの墨を愛用したので、その名をつけたのだと思います。

 外出するといやなことがよくあります。正月はあまり外出しないので、楽なのですが、今日は用事があって外出。けっきょく、人間なのですね。不愉快になる原因は。一時期は気にしないで過ごせる時もありましたが、今は昔と同じように不愉快になります。家にいるのが一番いいのかもしれません。

 年末になって、10年以上使ってきたものが、どんどん壊れました。結局かなりの出費で、修理や交換することに。本を買う金も残っていません。かなり逼迫してきましたね。本をどんどん買っていた頃が懐かしいですね。いろいろな電化製品などは新しくなったのですが、その費用のため、これから数ヶ月は自粛生活を。CDや本をすこし売って、少ししのがないといけませんね。

 今日は掃除とパソコンのHDDの整理を。外付けのデータがいっぱいになってきましたので、DVDに焼くか、HDDを買うか迷ってましたが、NOTEとの接続を考えると、IEEEでの接続のを買うと、データ移動が楽なので、結局、安売りのを買うことに。出費を抑えるつもりでしたが、迷った末に買いました。で、100G近くのデータを移動したり、整理したして、半日。ようやく、HDDの中もすっきりと。残りが20Gなので、安心して使えます。

 4:50就寝、10:30起床、5:40睡眠。

     
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