鴛鴦呼蝉庵日乗
2005.01.23  ことばのあや

 テレビから流れてきたことばにふと、感じることがたまにあります。今日は「負け犬」。犬の勝ち負けがあるわけで、ならば、猫は、猿は、カラスはとなりますが、あえて犬なのですね。「負け犬」ということは、負けはよくない、勝ちなさい、勝つことに意味があるという競争意識ですね。あるいはエリート意識。そのエリート意識養成が暗に隠されているかもしれません。
  ジェンダーがとやかくいわれること以前に、こういう意識をもう一度確認すること、そして時に応じて使わないことの勇気を考えることが必要でしょう。
  あいもかわらず、ダイエットや健康のCMがあって、太っていることは悪であるがごときCMも多くあります。それが性差別ということを超えた人間差別になっていること、要注意です。それが毎日だと、影響は大きいはずです。

 どんな親、暴力や借金や酒などの親でも、子からみたらかけがえのない親なわけで、その親の影響を受けるのです。テレビやラジオ、映画やネット、携帯のメールも含めていろいろな媒体は影響を与えていることを鑑みれば、どうすればいいか、もう少し新年の太い、貫き通すものがあってもいいと思います。

 昨日からの風邪の症状が悪化してます。明日がピークになりそうです。

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