鴛鴦呼蝉庵日乗
2005.03.16  学びを教える

 子どもの学習の実態調査が行われ、新聞やテレビで報道されていて、特に、自宅学習しない子ども達のことをゲームなどを理由にして論じられていました。科学的な調査の結果なので、それを扱うことも、その傾向があることも事実ですから、論点はいろいろと展開できます。
  ただ、どうしても腑に落ちないのが、その原因を子ども達にある、あるいは学習指導要領にあるという論点です。子ども達が学習の意欲をなくすのは授業そのものの問題もありますが、社会全体が自宅学習しなくてもいいような風潮を作り上げている傾向があることも否めません。原因追及してその原因を糾弾するのは簡単で、それこそジャーナリズムの典型ですが、問題はそうではなくて、これからどうすべきかなのです。そして大切なのは、子ども達の教育だけではなくて、大人達への教育も必要だということです。政治家への教育も当然入ります。学校教育だけでなく、広く、社会での教育活動、企業での新人研修、親から子への躾けも含めて、幅広く考える必要があります。

 子ども達自身が持つ問題と、それを作り上げた社会環境と、大人の問題と、いろいろと分けて考えて、総合的にこれからの対策を練ることにこれからの発展があると思います。子どものことを新聞やテレビで論じられても、それを当の子ども達はどのように思うか、ここは丁寧に検証すべきです。
  教育は誰もが経てきた道だから、誰でも論じられる反面、安易な印象批評に陥りやすいので、データの確実性とは別に、きちんとした分析と論点の視点を持つことが大切ではないでしょうか。
  教育で大切なことは知識を教えることよりも、学びを教えることにありますから。

[今日の記録]
睡眠時間:3:30就寝、7:30起床、4:00時間。
天候:晴。最高気温18度。湿度52%。
花粉症:鼻水がかなり。ただし、午前中と昼まで。午後はそれほどでもなし。

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