2005.10.24 思考の範囲と視点の位置 | |||||
思考すること、その範囲はどこまでか、そして視点はどこにあって、何を見ているのか、評論を論ずるときは、特にこのことが必要ですし、思考するときは、位置を確かめることで、深まることもあります。
で、これらには時間と場所という条件があります。上記のがある平面に描かれると、それららは重層的になるのです。上の要素で、古代でなく、今であること。それは、今年なのか去年なのかで異なってきます。場所もそうです。日本でも東京か、大阪か、青森か、沖縄か。風土によって異なりがあります。この時間と場所は論ずる人にも当てはまります。論ずる人が、どこにいて、いつ、どのようなことを語るか。それによって異なります。書き手や話し手の時間と場所、そしてその文章や言葉を受け取る側が立っている時間と場所によって受け取り方が異なるのです。それですから、文章や言葉から、理解し、そして自分はどう思うかを整理して、自分の立つ位置を確認することが大切です。この過程によって得られる力を「リテラシー」と定義できると思います。
評論を読んで感じるうさんくささとは、筆者と自分が立っている時間と場所が違うという条件の差にも原因があります。その上で、内容の問題に関わるわけです。内容とは多くが上記の範囲のことです。 いずれ詳しくまとめたいと思います。 [今日の記録] |
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