鴛鴦呼蝉庵日乗
2005.12.15  警告ダイアログ

 株のデータ入力ミスについて、入力ミスがあるのは当然といえば当然で、ミスがないことは確率的な問題として扱うと、まずないということになります。人為だからです。それゆえミスに対しての処置が大切で、入力警告表示があって、それを無視したのは、その警告が他の場合と同じか、それとも警告自体が頻繁に出るのかということです。
  プログラミングの時に一番神経を使うのが、入力ルーチンです。計算処理はよほどのことがない限り、工夫しなくても計算はそのまま行きます。ステップ数を少なくするとかの場合は別ですから、その場合は、データ構造の変更に柔軟に対応するかどうかです。
  面倒なのが入力ルーチンで、特に英数日本語、半角全角、文字コード、その他の条件に対応するかどうかです。入力された文字について判定を行い、それが正しいかどうか、それを処理するかどうか、そしてそれをプログラムに組み込むかオプションとして変更するか、それらのことが対応できるかどうかにかかっています。
  今回の場合は、警告のダイアログを無視したわけですし、その担当者もいつものことだということですから、その警告ダイアログは確認ダイアログだと誤認識したのかもしれません。となると、警告ダイアログと確認ダイアログとか同一なのかもしれません。
  例えば、CreateMessageDialog()で、mtWarning, mtError, mtInformation, mtConfirmation, mtCustomかを使うとき、その表示の違いは Imageの差ですから、あまり視覚的に影響はありません。mtWarningの場合は別のダイアログを自作して表示する必要があります。警告するということとエラーとは違う表現を使い、誘導しないと、入力者に影響しません。今回は損失とも言えますが、ある特定の人や団体から見れば、儲けたことですから、なんとも言えませんが、これが関係もしない一般市民を巻き込むことになると怖いことです。これを防ぐためにも、警告の場合は、かなり強調していくこと、あるいは同じく入力を再び促すことなども必要です。その場合もリターンで先へ進むことのないように、確認していくことも必要です。
  入力ルーチンは一番、人為的なミスの起きやすい所です。プログラム自体のミスもありますが、それよりも頻度は高いので、神経を使うところです。絶対ということはありませんから、ユーザーの癖をつかんでプログラムできるかどうか、いいプログラマーはユーザーの仕事の様子をよく観察してから作ると思います。もちろんそんな時間はないですし、そんなことをしてたら儲からなくなりますから、そのあたりは、プライドの意志と、あとは好みの問題かも知れません。
  多くのプログラムは正常に稼働しています。ほんの一部のプログラムミスは致命的ですし、損害も大きくなります。それゆえ、ニュースとしては大きく取り上げられます。100%が当然で、そうでない場合は全て悪のように捉えられるというのは、何もプログラムの場合だけではありません。その当たりは人の心理と同じかも知れません。

 昨日は寒いところに1時間ほどいたので、その後が悪く風邪をひいたようです。もともと、それ以前に同僚で風邪を引いているのが多くなったのもあるでしょう。健康には食から。用心。要鎮。

 本の整理を開始して、今日は、少しだけ。ずいぶん昔の本も出てきて、キャノンアニュアルも出てきました。自作が掲載されているので、懐かしく開きました。

[今日の記録]
睡眠時間:3:00就寝、11:00起床、8:00時間。
最高気温:10度

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