鴛鴦呼蝉庵日乗

2006.2.13  一芸を成した人の笑顔

 板東三太映師匠と立ち話。国立劇場の大劇場を使用できた経緯。特に、祝日なのに使用できたことの大変さ。90人近い出演者が全て直接のお弟子さんでした。38人の舞台では、思うような衣装が無く、思い切って染め物に出して仕立てたということ。それも出演者に合わせて。舞台や床山や衣装、すべて今の一番いいところにお任せして、鳴り物、三味線、長唄、清元、常磐津なども、人間国宝の人がいたり、師匠がどうしてもという人を集めたということです。それだけのご用意があって、演目も傀儡師と向島という板東流では久しぶりの上演だとか。次世代へ残すために演じたとのことです。残念ながらそれは見られませんでしたので、いずれ。
  費用面も大変でそれこそ、数百万、いやもう一桁上なのでしょうけど、出費たるや大変だと思いました。でも、師匠は50年という節目だから、どうしても大劇場で、自分の思うようにしたかったとのこと。師匠の笑顔を見ると、やりはこの公演は良かったと思います。
  七代目を直接目の当たりにしたのうらやましく思いつつ、七代目、八代目、九代目、十代目と板東三津五郎を見てきた師匠の生き様は、若い人へ踊る楽しさを教えたいという一心だと思います。文化庁からの依頼で小学生を預かったりと、踊りの楽しさのために今があるのだと思いました。これだけのお弟子さんがいるということは、師匠の人柄ではないかと。芸術選奨受賞者というのは功績に対してでしょうけど、それ以上に教育者であると思います。
  一芸を成した人の次なる目標は何であるか、いずれ尋ねたいと思います。

 勤務先での仕事がなかなか終わらず、持ち帰り、また今日も深夜まで作業です。量は多くないのですが、グラフや段組や表組みやらで、時間がかかります。あと1日かけるとなんとか形になりそうで、早く終えたいという一心のみ。

 明日は、早引けをして図書館へ。最終調査週間です。

 一太郎の冊子印刷を試してみました。思った通りの機能で、この機能をずっと待っていました。両面印刷をすることも多いので、これからはこの印刷ですぐに製版というようになります。もっと早くに欲しかった機能でした。後は特別いい機能があるわけでなく。

 家で作業するときに、ふと思い立って一太郎の表示画面を200%か300%にしたら、これが見やすくていいですね。フォントもきれいに表示されます。これからはこの方法にしようかと。今までは、全体像が見えるのがいいと思っていましたが、部分でも十分に作業可能でした。

[今日の記録]
睡眠時間:5:00就寝、6:45起床、1:45時間。
天気:晴
最高気温:11度

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