鴛鴦呼蝉庵日乗

2008.01.02  忘れること

 墓参でした。だんだんと墓石が増えていて、景気の良さを示していましたが、それもどうかとも思います。

 墓参に行く途中、車中で聴いていたラジオから、ホテルでアロマによるマッサージのことを紹介していて、記憶を消すことで、ストレスから解放するという方法があるというのです。なるほど、ストレスというのは、記憶があり、その記憶を引きずることで保妄想してしまうから生じるようです。その妄想はよくない方向へ進みますから、その妄想を断ち切ること、つまり記憶を断ち切ることでストレスから解消できると言うことなのです。今までストレス解消とは、ストレスの重圧と同じくらいのエネルギーを放出することだと思っていましたので、記憶を消すということまで考えていませんでした。正面から解消するよりも意識から消すというのは新しい展開ができそうです。

 その延長ですが、墓参の次いでに父親の実家に寄ったとき、隣町の出来事を聞きました。それは、寺の住職がどうも金稼ぎに精を出していて、檀家から寄付を集めすぎるので、最初は袈裟や庫裏の新築など我慢していたものの、だんだんと横柄になってしまい、とうとう檀家がそろって追い出したというものです。謙虚な姿勢があればよかったのに、傲慢になったので追放されたのでしょう。追放する少し前では、こんな会話があったとか。「寺への年始は正月2日だったっけ」「忘れたよ」。もしその寺の住職がよい人で、寺に対する印象がよければ年始の日程を忘れないでしょう。忘れるということは、印象がよくないからで、足が遠のいているからだと思います。記憶から消されてしまうのは、それほど印象がないからです。

 ストレスも印象をなくしていくことで、解消していくことができるので、それは他の物へ転嫁させることでもあります。石にかじりつく死刑の罪人の話そのものなのでしょう。

 風邪もようやく一段落、鼻水と咳ですが、朦朧とはせずに。明日は年賀状を発送して、いよいよ目録の最終調整をします。7日にはデータを送るので、それまで一直線です。

[今日の記録]
睡眠時間:6:30就寝、11:00起床、4:30時間。
天気:晴
最高気温:11度
最低気温:-2度

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