NEWS 00008 2000.08.06
[特集] 機能を自分で選ぶ
「行−>CSV変換」にいろいろ機能追加をしました。その関係でいくつかに手を入れました。そのなかでも「html−>テキスト」のルーチンを変更しました。その関係で処理に時間がかかることになりましたが、途中でも表示できるようにしました。
携帯電話の機能がどんどん追加されています。e-mailはもちろん、インターネット、テレビ電話、fax、ゲーム、電卓、辞書、今はこの程度でも今後はTVやビデオやMP3などさまざまなメディアとて活躍するでしょう。日本人に合った機能だと思います。カーナビ機能も追加されるでしょう。DVD-ROMと接続することで、さまざまな機能が増えそうです。
ところが、機能が増えても使う機能はそれほど増えるわけではありません。全ての機能を使うよりも、自分に合った機能を使うことになります。そのとき、自分は進んでどの機能を使い、どの機能を使わないかの選択が必要となります。自主的な選択です。
使うということは、自分を照らし合わせる行為です。自分で使うこと、それは、自分の生き方を定義することでもあります。
携帯電話が自分の尺度となるとき、その尺度をどこまで狭めていくか、それは、自分次第となりそうです。
「桃」もいい加減機能を追加するのをやめようと思ったことが何度もあります。しかし、それでも機能を追加しているのは、自分がその機能を使うというよりも、使う人が選択できるという幅を広げることにあります。「桃」を使うときは、その機能に負けないで、自分が自主的に使う機能を限定するということが必要です。
そしてこのことはコンピュータにも言えることなのです。
ソフト開発は時間とストレスとの闘いです。ストレスはかなり掛かります。それでもソフトを開発するのは、プログラムすることによって、自己表現できると思うからです。私の個人的状況からここ3年ほどは仕事が忙しくなりまして、開発も何度も中断すると思います。それも自己実現のためです。ホームページの更新もそうで、なかなかできません。現在のは、自分の思っているホームページ構成の10%程度なのです。構想は壮大なのですが、作成する時間とスペースがありません。それでも、自分の時間のままで自分のままで作成していくことが、自己実現なのでしょう。
そして、最近決めたことは、現在ソフトを多く開発していて、シェアウェアも3本ありますが、これをフリーソフトにすることです。2050年には無条件で全てフリーとしますが、その時期は今後早める予定です。その時々にアナウンスします。アナウンスできない、例えば死亡などの時は、その時をもって、フリーとなります。ホームページがアナウンスなしに忽然と消えたとき、その時もフリーとなります。
風化しつつある広島の記憶の日に。
2000年8月6日 黒川 孝広
子どもたちにどのようなことが起きているのかを考察した本です。現在というもの、そして大人というものを見るのによいかもしれません。