鴛鴦呼蝉庵日乗
  2001.10.23 国立の桜
 映画監督の岩井俊二作品を二つ見ました。一つは「ghost soup」で、なかなか心温まる作品です。岩井俊二作品は、望遠を多用したフレームと、その向こうにある日常の会話から察する気持ちが特徴です。
 そして、もう一つが「四月物語」。松たか子主演で、ちょっと、高校生を演じるところは苦しいのですが、それでも、桜並木を自転車で進むシーンは、自然と、笑顔になります。
 その松たか子が自転車で歩道橋を通ると、そこに地名があって、「国立市東4丁目」とありました。国立の桜は有名で、駅から直進したところにまた、東西の道に桜並木があります。その並木でした。
 映画ですから、多少演出があるにしても、その光景は、一度言ってみたいと思うほどです。
 桜並木で、今まで一番感動的だったのは、嵯峨野の土手の桜並木でした。車一台通れる所に、その道に入り込んでしまい偶然通ったのですが、それこそ、夢心地する世界でした。桜という花は、一週間で散ってしまうところに、わびしさがありますが、春の訪れを示すものとして、心温まるものです。
 来年は国立の桜を見に行こうと思います。

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