鴛鴦呼蝉庵日乗 2003
  2003.07.25  大人

 「大人買い」という言葉は今年知ったのですが、それは、シリーズものを一挙に買うことらしいですね。あるいは、同じジャンルのものの関連商品を一揃い買うことらしいです。大人だと金銭的な余裕があるから、一挙に買うことのようですが、しかし、それほどの余裕があるわけではないでしょうね。むしろ、漫画やアニメ、映画などの関連商品の値段が下がったというのが適当だと思います。DVDも最近は4000円から6000円ぐらいですが、以前はVHSビデオで14000円ぐらいしました。そう考えると相対的に値段は下がっていますね。映画を3人で見に行くよりもDVDの方が安いですし、画質はしっかりしています。そうなればDVDを買うでしょうね。サラウンド対応ですし、5.1chの音響も魅力です。音質についてはまだまだだと思いますが、それでも十分に楽しめます。それゆえ、一揃い買うことには何の抵抗もないのかもしれません。
 あるいは子どもの時にあまり娯楽のものを買えなかったかもしれまんという仮説は、どうでしょうか。アニメも制作会社はそれほど多くはなかったといえば、そうなのですが。しかしアニメ自体はの数はある程度はありました。「巨人の星」「サインはV」「鉄腕アトム」その他も多くありました。だから、ものがなかった反動とは言えないでしょうね。むしろ、以前よりも経済的には恵まれていますから、そのバブル的な意識として、一挙に買うことになるのでしょう。コミックなら一冊ずつ買うこともできますが、映像だと一挙に見ようとする意識が働きます。それゆえ、一揃いに買う意識が生まれるのでしょう。
 ある意味では欲求を達成するために、かなり時間的にも精神的にも忍耐のタイミングが短い、あるいは期間が短いと言えるかもしれません。個別の状況ですから、何とも言えませんが。そういう状況や分析は抜きにしても、「大人買い」をしてしまいますね。私も。そろえたいというのは、コレクター意識ですから。「ろうたし」ですね。

 「大人買い」には大人としての意識や立場、認識はないと思います。それは金銭的な余裕という意味での「大人」なのでしょう。
 でも最近は「大人」というのがどこに存在するか、わからない場合があります。たとえば、子どもと一緒の場合に子どもを車道側につれて歩くこと。そして今日、目撃したのが、夜11時を過ぎているのに小さな子どもをつれてコンビニに連れて行く親。寝るべき時間に連れて行くのは、どうでしょうか。体躯として成長の心配もありますが、それよりも深夜に活動するという意識を作ることの心配もあります。ある程度の分別がついてから、あるいは家庭自体の経済的な事情や職業上の問題がある場合以外は、深夜に子どもと、それも歩くのもおぼつかない子どもと行くのは、子守がいないならしかたないにしても、歩かせて、手も引かないのはどうかと思います。思いやりというのは、相手の成長などを考えて行うわけで、それならば、その時の問題で過ごさず、先々も含めて考えるべきかもしれません。

 浜本ゼミの前期最終回。五十嵐力を中心に。前期はうまく活動できませんでした。後期はがんばります。研究室の冷房があまりにも効き過ぎて、膝がすっかり冷えました。膝がけが必要ですね。夏は。

 ここ数日、いろいろと思ったことはあったのですが、それらはどうでもいいことらしく、結局、メモしませんでした。

 本日購入のCD。
PIERROT「ID ATTACK」
D「NEW BLOOD」
 買っても聴く時間がないというのが、残念。

 岩井俊二の「花とアリス」第二章が公開されました。前回と違ってあまりお笑い要素はないので、シリアスですが、でも先輩がいきになり家にいくなんて、あるのでしょうかと、疑問を持ちながらも、アリスが「有栖川」だとは知りませんでした。花の家は、花だらけというのもしゃれでしょうかね。
 ノートンかけたら、ネットがみれなくなった、ありうる話ですね。IEでブラウズしていて、CGIでテキストを書き込むとフリーズするという現象があります。原因はどうなのか、対処はどうなのかわかりませんが、以前そのことを聞いて、IMEかブラウザかと思いましたが、もしかしたら、IMEかJAVAscriptか、その他の要素もありそうですね。調査してみましょう。対処方法があると思いますから。

 雨だらけで、なかなか梅雨明けしません。夕方からの雨も激しく、まだまだ梅雨の残りを感じさせます。

 休みは憂鬱です。というもの普段着なるものが少ないので、というよりも、普段着を買うという習慣がないので、何を着ていくか不安になります。あまり外出しませんからね。服を選ぶというのは苦痛なので、あるものでそれで通したいというのが、本音。着るものに頓着しないわけではないのですが、私服を買うこと、選ぶこと、なかなか難しいですね。でも買いやすいのが浴衣。今年は買い換えたいのですが、経済的な負担の関係で、来年になりそうです。

 今年は「おたく」20周年ということらしいですね。「おたく」という言葉がマイナスのイメージを持つのは、「オタク」という壁を感じる人々が「サワーグレープ」として扱うことにあります。イチロー選手が「オタク的プレー」という言葉を使うのは、素人にはわからないが、自分のみが知るうる、あるいは専門的な知識を持つ人のみが知ること、それが「オタク的プレー」なのでしょう。しかし、そこには「極めていく」という姿勢があります。「極める」ことの「オタク」という意味合いは、かなり正攻法的な探求ですし、それは肯定されるべきではないでしょうか。

 理想と現実が今日のゼミのテーマ。理想は理想で、現実は生臭いものだと思います。それゆえ、もっと向上したいという意識が生まれるのでしょう。もっとシンプルかもしれません。もっと冷静に見ると、シンプルなのかもしれませんね。

 新聞で若年齢の鬱病か多いとのこと。原因は何か。本人か、社会か、家庭か、学校か、世界か。果たして今まで同じ症状を鬱病として認定していたのか、それらも含めて考えていく必要がありそうです。昔も同じ症状があったかもしれませんし、それを鬱病として認定していなかった、あるいは病院で診察を受けなかった可能性が高いですから。鬱病と言われることの差別意識から、公開する、あるいは診療することもなかったかもしれません。そうかんがえると歴史的に単純比較できるとは言えない気がします。
 去年の今頃はかなり精神的に鬱でした。この春まではなかなか時間がかかりました。今は、時折なので、大したことはないのですが、理解と表現との融合が不足していたのかもしれませんね。

 昨日の朝日新聞に「桃太郎」のことが出てました。やっぱり芥川の引き合いに出してました。いつの時代も引き込んで解釈されることは多々ありますから、それを冷静に分析できる頭脳を養うのが大切ですね。流されないで。

 2:30就寝、9:00起床、6:30睡眠。


 今日からまた再開です。といっても、無理はしませんから、途中休むこともあります。昨日まで、毎年のごとく、近場で過ごしました。時は、遠くまで行ってみたいと思います。今日から再始動ですが、これから予定はしっかりつまっていて、あと時間がとれるのは、8月下旬の数日です。


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