鴛鴦呼蝉庵日乗 2003
  2003.12.10  まころん   
 

 「まころん」というお菓子があります。名の通り、まころん、という感じがするので、食と名が整っているとおもう一品で、口に含むと、広がる甘さ、お菓子としては日本的であり、そして、昔からある味ですね。日本にはこういう素朴なお菓子があるので、うれしい限りです。西洋的なお菓子もいいのですが、あられ系統もいいですね。市販品だと、ハッピーターンなど、手が出てしまいます。
 都昆布などのお菓子も定評がありますね。今だと、梅昆布が人気でしょうか。昆布のおいしさと梅の酸味が健康にもいいですし、食感もいいですね。
 素朴でそして、その味をしっかりとうけついでいくことが、味覚をよくしていく秘訣ではないかと思います。
 これに「鴎の玉子」をつけるとなおさらいいですね。

 文化事情について、有識者から意見を伺いました。特に、アニメや漫画については、それを見るのは個人でキャラクターをめぐり想像することを楽しみますが、その個人的な楽しみだけではないそうです。アニメや漫画ついて話したり、喜んだりする、つまり、周りの人、この場合は友だととか気の合う人ですね、そういう人と話をする、コミュニケーションの素材としての価値もあるのでした。
 そうなると、アニメや漫画が面白くないと、コミュニケーションの話題も違うものになっていきますね。共通体験によって、初めて共感ということがありますから、その体験がさまざまであると、共通することが少なくなるかもしれません。共通であることは、なかなかないので、共通するべく、体験をお互いに教え合うことから始まるのでしょう。
 学校や家庭やテレビなどの情報もありますが、友だちからの情報が一番早く、そして確実ですし、お互いに本や漫画の貸し借りによって、新しい情報や楽しみを発見できますから、その意味では、小学生の頃の漫画やアニメや本や映画、音楽、はコミュニケーションのためのいい素材なのでしょうね。そしてそれが中学生になり、一層進化していく、そして高校生で批判的にそして、深く、そして広くなっていく。
 ある意味では、体験というのが、個人の体験でなくて、周りの人との体験によって成立するのであれば、文化というものは、個人の楽しみを越えた、家族や友人との共通体験、あるいは共通しなくても、同じような構造によって成立する、共有体験によって成り立つのかもしれません。

 久しぶりに「花椿」を見たくなりましたので、年間購読を。以前に比べてファッション性が高いですが、やはり、文化の中心ですね。

 日記など、書くことを忘れがちになりますが、メモしているものは、記憶にあって、メモしないものは、忘れる、そうそれは自然ですが、そういうことを思っている人は多くいるようです。どうしたら、書き留められるかは、きっと永遠の課題ですね。

 ネット社会での問題点は、サイトが消えていくことです。その時々のいいもの、それを保存したいですが、難しいですね。で、今見ているサイトは、数年後には変わってしまいます。そうなると、今見ているサイトは、今見ている人にしかわかりませんから、何年かしてから、昔はこういうのがあった、と言っても、それを共通体験にすることは難しいですね。

 ふと話をしていて、昔のnifty の頃を思い出しました。BBSでの「斉天大聖」「のび太」さんとのレスでしたね。あまりにも、ツリーが長くなって、横に広がって行きましたが、あの時のバーの広がり、周りの人からは迷惑だったでしょうね。今はそんな元気もないので、ただ、淡々とネットで検索しているわけですが、ただ、思いをつなげていくことの楽しさは、いつになっても難しいです。

 果たして、人を勇気づけることができるか、最近の課題です。そんなに自分の器は大きくありませんから。

 再び職場の組合の執行部に。副委員長ということですが、選んだ人は、わかっているのか不明ですね。今の私の状況から見ても、とてもそこまでできるものではありません。ただ、目的は2つあります。それを遂行すべく努力したいと思います。
 前回の時は、研修制度を確立できました。その恩恵も多くの人が受けています。そういう、自らのためというものを活かしたいですね。

 いい絵、いい文、いい書、いい写真、いいデザイン、そんなことができたらいいと思っています。いつか。

 「花とアリス」のDVD到着。商品よりも送料が高いというのが、難点。でも、岩井俊二の作品は、どうしても見たいので、執念で買いましたね。来年は劇場映画版も公開です。

 いい音楽を聴くと、染みてきます。体調が悪いせいもあって、音楽を聴きたくてしかたありません。どんどん詰まっていくからこそ、楽しいことをして打破しないといけませんね。

  5:20就寝、7:40起床。2:20睡眠。


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