鴛鴦呼蝉庵日乗
2004.04.01  4月

 出版社からの冊子をいくつも購読しているのですが、あまりにも溜まりすぎると、読まなくなります。図書、波、本、一冊の本、本の旅人、UP、書窓、その他にいくつか。出版情報なら、取り次ぎやその他から出しているリストを見ればいいのですが、やはりそうもいきません。こういうPR雑誌だから、いい部分もあります。それは、他社の広告ですね。出版社が他社の広告を載せるというのも不思議でしたが、その不思議は、別段お互いの会社の本を知らしめる意味では重要ですね。
  というのも、こういう出版社の冊子を読む人は、基本的に本が好きですから、他社の広告も有効に利用しますね。それゆえこの冊子には、本の情報が必要なのです。この形式はある意味で、分類できる知識獲得の模範図ですね。
  一つは、目的のある探索で、本の名前や分類や著者から探す場合。この場合は、探す本は確実に決まっている項目に属しているので、書名やジャンルや著者や内容や、それらの決まった内容を探すので、目的のある探し方ですね。いわば、焦点的な探し方。
  もう一つが、興味を元に、どの本ということでもなく、探す方法です。この場合、本をだらだらと見ていて、そしていいと思うものに出会うまで、探していく方法。潮干狩り方法に似ていますが、それほど乱獲はしません。いわば、拡散的な探し方。
  本来、行動とは焦点的ですね。行き場を決めて、次々と行くという方法。旅行も多くの場合は効率的に見るために、確実に見る場所を決めて、目的を決めて進みます。焦点的な方法ですね。そして事前調査をしても、現地での発見で驚いたり、感動したりします。そういう方法ですね。
  で、もう一つの方法の拡散的方法は、ぶらり旅によくありますね。何ともなしに出かけたら、いろいろと出会いや発見があって、そこから一つ一つ探っていくと面白いことに出会うというもの。
  この後者の方が最近は少ないと思います。全てが目的が決められていて、何に向かわなければいけないという強迫観念が生まれますね。なんとなく進んでいくうちに、何か見つかるという、時間も空間も余裕のある方法はなかなか認められません。本来なら、こういう自由な行動空間において、自由に探して、自由に喜んでいというのがいいですね。
  でも、そういうとわがままと言われます。自由というと、気ままという、無責任という感情が生まれるからでしょうね。ここは難しい所です。束縛というのは、しつけということと間違えられやすいですが、別ですね。それなのに、自由空間を奪うことは、何になるのか。あとは責任と自由と行動との相対的な関係において、自分の居場所を決めることですね。
  本を探すとき、目的をもって探すのも大切ですから、本棚の本の背を見て、なんとなく理解していくことも大切ではないかと思います。

 満開の後の雨で、桜も散ってしまいそうですね。

 4月になりました。いよいよ残り時間はわずか。あせりますね。日々のスケジュール管理が大切になりそうです。

 7:00就寝、12:30起床、5:30睡眠。
  朝食、なし。昼食、パン2枚、スクランブルエッグ。夕食、ごはん、みそ汁、冷や奴、野菜炒め。夜食、なし。

 
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