鴛鴦呼蝉庵日乗

2006.08.27  議論す

  浜本先生の研究会の合宿でした。田中宏幸先生、鹿内先生、坂口先生、武藤先生と久しぶりの再会。今回は鶴田清司先生もご参加。鶴田先生と、寺崎さんが同じ高校出身とは知りませんでした。なおかつ、寺崎さんの方が先輩とは。坂口先生の研究がいよいよ大詰め。田中先生は完成なので、坂口先生の最後のまとめで、ようやく坂口先生の努力が実になったと思います。
  今回はテクスト論、読者論、日本語科論などについていろいろと検討。テクスト論については、影響する読者論というのが、読者の想定など用語の曖昧さが問題になりました。そして、テクスト、テキスト、形象などの関係についても。
  日本語科という国語科の教科名については、国語科にナショナリズムを感じるというのであれば、日本語科にも感じていいわけで、日本語科は日本語という言語だからということもあるかもしれませんが、国語科の国の語ということよりも、戦時中にこの国語科が海外侵略した国で使用したことにも、いろいろな問題が起因しています。しかし、その場合でも、日本語教育の用語はよく使われましたし、海外でも日本語という名称での授業があったことからも、国語ということよりも、日本語ということにもナショナリズムを感じる人もいるわけです。つまるところ、「ことば科」になるのでしょうが、その場合は外国語についての範囲の問題が出るかも知れません。
  浜本先生は、教科名を変えることで、構造や内容も変わると説明されましたが、確かにその通りです。いろいろと教科名を議論するよりも、一度やってみるといかと思います。言語文化ということと、言語ということの不可分なのが日本の地域特性ですから、英語、文学というような棲み分けには行きません。その独自性を普遍化する、相対化するか、それは時代によって変わるわけですから、まずは変えてみるというのもいいことでしょう。
  いろいろとあった合宿でしたが、集まり散じて人は変われどという心境でした。

 追分の分去れは見ませんでしたが、写真で昔の姿を見て、その存在感に実感。

[今日の記録]
睡眠時間:1:00就寝、7:30起床、6:30時間。
天気:曇
最高気温:25度

前へ 目次 次へ
かくかい Copyright 黒川孝広 © 1997-2006,Kurokawa Takahiro All rights reserved.
  かくかい