鴛鴦呼蝉庵日乗
  2001.12.30 水の世界
 あまりの忙しさに疲れはてましたので、伊豆高原まで温泉旅行に行ってきました。温泉旅行といいながらも、そうたいして温泉には入らず、水の流れを見ていくことになりました。水の流れは心の中の鼓動と重なります。水の流れの音、色、形はそれは見る人の心の鏡だと思います。旅行に行くと、いつも寝心地が悪く体力的には疲れるのですが、日常では見られない、体験できないことを体験できるので、精神的にはいろいろな楽しみがあります。そんな楽しみがあるから、旅行に行くのだと思います。つまり、日常を振り返るための一つの自分の確認ではないかと思います。
一碧湖の風景
水に映る冬の木。この景色を見た瞬間、心中に深い、深い何かが入ってきました。哀しさかもしれません。死にたくなるような哀しさでした。
水面に映る木の影は、ゆらりゆられて時の流れを過ぎてゆきます。
遠くに見える富士山は、頭を冬景色していました。
遠くに霞む大島。
利島などの伊豆の島々。この後、三宅島が見えました。
河津の七滝。
水の美しさ、その美しさを見ていると時間を忘れます。
七滝。
広い流れも見て飽きない。
滝が生まれるのは偶然なのに、そのが必然のごとくにあるのがうれしい。
音だけが響く世界が、その流れを強く感じさせる。
最後の滝。水量に関心します。日本は水の国でしょう。
城ヶ崎。海の青さが目にしみる。
おおきな丸い岩は、時の流れの証拠。
浄蓮の滝。柱状節理も美しい。

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