2002.10.28 期待と劣等 | |
「まだ何も考えていないのです」というセリフは、何か考えていることはよいが、いないのはよくないという思想の上に成り立つものであって、その言葉の意識は、劣等意識かあります。進路を考えるのも、自分の道をしっかり考えてそして目標を設定しないといけないということがあると、考えていない状態は劣等意識の塊となってしまいます。遠回りしても、自分のしたいことができればいいのですが、実際にはそうではありません。漠然とした不安、何も決められないことへのいらだち。いろいろな心理が働き、そしてそれを友だちにも家族にも言わないで暮らしていくのです。自分だけがかかえていく、そしていつかそれが解決する日をまつのです。でも、人に言うとすっきりします。解決しなくても人が聴いてくれると、共感してもらえているという期待があるから、物事の悩みの本質を変えてしまいます。自分への期待と劣等意識に囲まれて、悩むのです。しかし、聴いている方は本当にしっかり聴いているのか、単に相づちをしているのか、わかりせん。でも、聴いてくれるという事実が、その姿勢が話し手を安心させます。どこまでも悩みは自分で解決するものですから。 IT講座の打ち合わせ。ITに関わることなく、広い範囲で考えるのがいいという結論。独自性とは何かという話しになりました。なかなか難しいものです。考えてもそれだけの支援がないといけません。でもあくまでも理想は考えたいのです。それでないと、自分がそこにいる価値がみつけられない。アイデンティティの問題。 今日購入の書籍。 『野口体操 感覚こそ力』羽鳥操 |
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