2003.02.03 風邪

 風邪が流行していて、欠席、遅刻、早退が増えています。寒いのと、乾燥しているからでしょうか、例年になく流行していますが、インフルエンザの傾向もあります。無理をしないで、そのときに判断して、休むときは休むのが一番です。無理しても、つらいばかりで、集中しませんから、すっかり治すのが一番いいのです。風邪は流行でもありますが、体が疲れていることを示しているのです。ですから、高熱には注意しますが、適切な薬で処置するのがいいでしょう。多少の風邪なら熱を出して体をゆるめる方法もありますが、素人判断では危険ですので、慎重に対処すべぎです。
 私の方は風邪気味でありますが、そういう時は寝不足になると治ります。中途半端に寝ると眠くなるのと同じで、緊張していると、風邪を引きません。でも、緊張し続けるのも大変ですが。
 仕事でがんばる方はインフルエンザでも出勤してきます。その意気込みには脱帽ですが、それでかえって周りの人に風邪をひかせてしまうことになっているのも知っているのでしょうか。自分の体と人の体のためにも安静、栄養が一番です。

 少し前に、理想のタイプについて質問がありました。理想のタイプとは自分が将来成りたいという理想なのか、あるいは他人で自分の好みである理想なのか。でも、好みなら理想というよりは好みのタイプというべきで、理想となると別物となります。理想という概念は何でしょうか。現実化が不可能なのが理想なのか、現実化していくことが可能なのが理想なのか、その定義は曖昧ですが、理想という概念は現実と対概念として存在しています。理想のタイプとは現実のタイプと同じになる場合もあれば、異なる場合もあるでしょう。理想に描く、架空の現実には存在しないように思えるもの、それが他人からみた理想かもしれません。理想だから現実ではないと言ってしまえばそれまでですが、理想とは現実と同じ意味で、理想という現実があると思います。
 理想ではなく、空想としてのタイプがあれば説明しやすいと思います。理想のタイプというものが、現実に存在したら、果たしてうまくいくかどうか。自分の中に創り出した概念としての理想は、現実に存在するとなると、自分の外に存在します。すると、自分の思い通りの行動をするとは限らない。だから、自分の外にある存在は自分とは違う異文化として考えないと、自分の中の理想とのギャップで、現実に存在する理想のタイプを批判することになります。それゆえ、理想のタイプは、理想のまま自分の中の概念として存在しておいた方が美しいと思います。理想は理想、現実は現実。ただ、希望や目標というものは現実に近いので、理想ということばで言い換えてしまうこともあるでしょう。
 で、質問された時にどう答えたかは、「ことばで言えない」です。では、ことば以外で言えるのか、言えませんね、そんなことはできない。だから、矛盾した内容で答えてしまいました。でも、その中に私の真意はあります。ただ表現がうまくないので、伝えられないだけです。理想は理想として自分の中にあるのもので、他人に示すものでもないし、それを外に出すものでもありません。心の中に秘めているからこそ、理想であって、外部に存在したものは、理想に近いと言えますが、理想そのものではないと思います。もちろん、理想が現実化することもあるのでしょうが、それがどんなものかは、まだ説明できません。でも、あるとは思いますよ、それを否定することないから。なぜなら、理想と現実はそれぞれ概念操作のことだからです。現実にあるかないかは、それはその個の体験によるから、なんとも言えないのです。

 昨日の写真のタイトルを書き忘れました。The Ansel Adams Gallery 「Yosemite Valley, Winter, circa 19」です。

 明日も早出です。7時30分出勤です。朝は極めて弱い私としては、辛いシーズンです。


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