鴛鴦呼蝉庵日乗 2003
  2003.02.23 レイアウト変更

 数時間かかって、本の入れ替えをしました。200冊分動かしただけなのに、足腰は痛んでいます。毎週、本は増えていく一方で、減ることはないから、どうしたらいいものかわかりません。本棚がない分、平積みしていくことで、対応するのですが、それでも、1mほどが限度。何冊有るかは不明です。

 テレビで、本が売れないということを特集していました。その反面で、小説を書くことを希望する人が増えているそうです。多くの形を変えた知識が入ると、表現したくなるというもの。その指摘はどうかわかりませんが、ただ、表現したいという意欲は年々多くなっている気がします。小論文など受験に役立つ、あるいは自分の意見を述べる表現よりも、物語や小説などの表現が求められているようです。本を読むことはあまりないのですが、小説・物語を書きたいという意識は強いのです。
 それを考えると、「自分の世界」を表現したいという意欲があると思います。世界観でしょうか。アニメも、ゲームも、音楽、そうロックなどは世界を示すことが重視されているのではないでしょうか。自分の世界、世界観を示す。それを多くでなくていいから、少数でも共感できる人と分かち合う。それが今の、この時代の趨勢だと思います。だから、大勢の人気よりも、自分にあった好みの世界が求められるのであって、大量販売でなく、少数、こだわりの品質がもとられるのではないでしょうか。5000人規模のものが一番いいのかもしれません。ただ、それだけの実力はあるかどうかは不明ですが。

 ふるまいというのは、難しいものです。下手をすると、他人を欺くことになりますし、疑心暗鬼にもなります。考えすぎないこと、それが一番いいのです。でも、それが一番難しい。理論ではなく、思いです。その思いがあるから、次への思いを期待するのでしょう。なかなか難しいことです。


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