鴛鴦呼蝉庵日乗 2003
  2003.03.09 最後2

 昨日の委員さんから、いただいたのが、湯飲みで、といっても、委員さんではなくて、その他のみなさん全員からなので、一同からいただいたものです。それが次の湯飲み。そういえば、以前ここで、湯飲みと急須のことを書いたような気がして、それで気づいて下さったのか。早速、明日から使います。急須も買って、それでそば茶が飲めます。ありがたいことです。あるいみ、意見をいただいたり、そしてこういう贈り物も、好意がないとできません。好意は次へ活かすためのとしてがんばらねばなりませんが、しかし、人はアドバイスできても、そう簡単にできるものではないから、成長の過程でいかに活かすかと言うことが大切なのでしょう。

萩焼の茶碗。色合いはもう少し赤味があって、暖かい姿です。

 さて、田近洵一先生の退職記念のシンポジウム。仕事の関係で、参加できず、その後のパーティーも、最後の田近先生のスピーチに間に合うというすべりこみ。月に一回の研究会をこれからも開きます。私も参加して、国語教育史についてしっかり勉強したいですね。
 二次会は、新宿の「どん底」。戦後からある有名な店です。末広亭の前を通ったら、「ゲイバーでーす」との掛け声でチラシを配布していました。なかなかいい声でしたね。女の院生が、そのチラシをのぞいて、「いやだ」と言ってましたが、男の院生は「一度行きたい」と言っていました。誰かは伏せておきますが。二次会では、少し話した後、澤さんが、配慮して下さり、席替え。その時に、元明星学園の内藤先生が見えたので、ここで教育科学研究会の国語部会について話をうかがえました。奥田靖雄さん、勝田守一さん、山住正巳さんの話が中心で、国語部会の歴史について語っていただきました。その中で、岡山の中西淑先生をお呼びして、内藤先生とで教育科学研究会の話をしていただくことに。まだ時期は未定ですが、いい話になりそうです。昨日はこの話がとても有意義で、参加してよかったと思いました。榎本先生も二次会にお越しいただき、学ぶ会の皆さんもありがたく、またことばと教育の会の皆さん、大平先生、その他の先生方に感謝申し上げます。

 委員さんの一年間の最後、田近先生の最後と、3/8は最後が二つありました。卒業式というのがありますが、その日を限りにほとんどの人は会いません。まあ、死んでもきっと会うことはないでしょう。そういう集まり散じての世界の繰り返しだからこそ、一年一年の一期一会を大切にしないといけません。その意味では私の意識を変えるチャンスでもあります。紀要、科研費、研究室の引っ越しが終われば、あとは自分のことに専念しようと思います。区切りをつけてくれるのは、こういう最後というイベントです。ありがたいことで、区切りをつけることで、次への前進があります。田近先生の関わりの多くの皆さん、いろいろな人に感謝しつつ、今日やるべき仕事に取りかかり、そしてまた、寝不足の毎日と、抗生物質の毎日を過ごしていきます。


Copyright 黒川孝広 © 2003,Kurokawa Takahiro All rights reserved.