鴛鴦呼蝉庵日乗 2003
  2003.11.10  秋雨 
 

 財布の中にいくら入っていると安心するのでしょうか。もう定年になってしまった、職場の先輩が、財布に7万円入っていないと心配だといってました。何かあったときにお金がないのが心配らしいのです。たぶん、そこにはプライドもあるのでしょうね。金を借りるということがよくないことだという考え、私の世代にもあるでしょうね。それで、財布にある程度のお金がないと安心しないということでしょう。
 で、私も以前はある程度は心配で、でも額は2千円でした。その程度なら交通費になりますから。
 ところが、今はどうかというと、昼ご飯はおにぎりを持参していますから、ほとんど使わないのですね。ですから、無一文でも心配になりません。たしか今日は、134円ほどですが、別段これが毎日続いてもいいかなと思います。日常の買い物のほとんどは、週一回の宅配にしていますから、口座引き落としのため、支払うという実感はありませんね。
 今のところ無一文でも心配にならないですね。バスカードも、スイカもありますから、なんとか帰れると思います。
 でも、無一文だと、お金がないのに、財布が厚いのが悲しくなりますね。カードやレシートばかりで、結局使えませんから。

 中学3年の時、11月頃でしたか、学校から家まで歩いて帰ることを思いつきました。卒業までに何かしたい、でも何かわからない。そこで、ふと歩いて帰ってみようかという気になったのです。確か、卒業文集に載せた気がします。地下鉄を乗り継いで、45分。それを歩いたらどうなるか。もちろん直線距離なら2時間ですが、道は遠回りもしますので、結局、4時間近くになったと思います。遠く感じたのは、大曲から本郷の方へ抜けて、上野広小路までの道でしたね。蔵前でもうすっかり暮れたのを覚えています。同じ地域には、中学の友人はいませんでしたから、歩いて変えるといっても、電車で帰るといっても同じでしたね。一人には違いありませんでした。
 歩き終わって、ただ、ほのかな達成感がありました。足は疲れて、ふやけましたが、それでも、歩いたということ、歩いて帰れるということで、何か震災があっても、帰れることはできるという自信でしょうか、どうにでもなれるという意識が働きましたね。その後、東京駅からあるいて帰ったこともありますし、大学の時にも一度歩いて帰りましたね。就職してからは一度歩いて帰りましたが、二度目の時は、道を間違えたのか、三鷹から大久保で始発が出たので、それで帰りましたね。全く意味がありませんでしたね。
 富士山に登って、長時間歩いているのは苦痛ですが、体力はないのに登れたのは、歩き続ければいつか届くという感覚がすでにあったからだと思います。もちろん、山登りは辛いですし、できればさけたいですが、しかし、登れないということはありません。ただ、以前よりはかなり遅いペースでないと無理ですが。
 達成感というのは、大きなことではなくて、自分が決めたことを自分でやり通すことに意味がありますから、他人が設定した目標だと少し効果が弱くなるかもしれませんね。続けていくこと、そして、いつか変えていくこと、その繰り返しが自信につながるのだと思います。何も、同じことを続けていくことだけが意味あることではありませんね。変えていくことも達成感があります。要は自分がどのようにして、生きている実感を感じるかでしょうね。

 秋雨がくると、一足飛びに寒くなりますね。これからもう冬ですね。秋もそろそろ終わりかけているようです。ただ、まだ紅葉の時期ではありませんから、これからですね。最低気温が下がると、紅葉になります。寒さと紅葉は比例しますね。朝の寒さは比較的好きですが、しかし、寒さには耐え切れませんので、ヒーターの世話になります。エアコンを使うよりも、ヒーターの方を使いますね。電気はかなり使いますが、暖かさには変えられません。

 寒さのため、昼と夜しか用意しないみそ汁を午後に。暖まりますね。コーンスープもいいのですが、下をやけどしやすいので、結局、お吸い物かみそ汁になります。本当ならレモネードがいいのですが、最近は買ってませんね。職場では、膝掛けで寒さしのぎをしていますが、今年は例年のようにはいかず、暖房が必要かもしれません。

 風邪もよくなってきたのに、今日の寒さで、腹痛が。風邪が本格的になるときに腹痛を起こしますね。二、三日は早めに寝ることにいたします。そういえば、寒くて、水分補給をしていないからかもしれませんね。

 郵便振替口座の払出書の形式から来年1月5日より変更との連絡が。電算処理になるそうです。郵政の民営化のために、効率化が求められているようですね。先日に送金ミスがあって、私の口座に送金されたもので、それについて問い合わせたら、貯金事務センターの方は丁寧に対応して下さり、すぐ修正できました。これも民間サービスの成果ですね。

 直視していないもので、視界に入るものがふらふら動いているような感覚にかられます。なるべく視点を動かすようにしていると、大丈夫なのですが。

 6:55就寝、7:15起床、0:20睡眠。


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