2004.01.31 堀切実先生古稀 | |||
堀切實先生の最終講義でした。理論の方ではなくて、フィールドスタディを「旅情スタディーズ」として滑稽として、そして研究の経過を示す立場は、淡々としながらも、人から人へのつながりを示すものでした。その根底はモチーフでしたね。話したのは、全てというよりも、モチーフをフィルターにかけて話してましたから、どん欲なまでの資料調査の事実は話の中には出てきませんでした。それはそうだと思います。 中野幸一先生の姿を久しぶりに拝見。お元気そうでなりよりでした。榎本隆司先生、杉野要吉先生も。堀誠先生と本について、濱田寛さんと立ち話。鈴木秀一君と立ち話。久しぶりです。 夜にはリーガロイヤルで堀切實先生の古希をお祝いする会が開かれて参加。140人ほどでしょうか、多くの方が参加してました。いわば生前の告別式だとは、本人の弁。入り口近くで待っていると、途中で入ってきたのは、川平ひとし先生。思い出したのは、そう、28年前、国語の授業なのにビートルズのLet it beを訳しなさいという授業。そして、山上憶良の「妹が角見む、なびけこの山」。 パーティーには俳諧研究家の人たちが多く、私はちょっと引けてました。専門でもなく、ただ、昔のことがあったので、参加したまでです。で、一番のおどろきは、最後のスピーチで、いろいろな時代のこと、お世話になった人のことなど、語られた最後に、私の名前が。過去の事件について触れてまして、いや、ああいうとき、お歴々の集まる中で披露する話ではないので、赤面の至りでした(そのことについては、言いませんので、参加したから聞いて下さい。正直、まだ覚えていましたかというのが、本音。その節には多くの先生方にお世話になりましたが。)。そこまで気を遣わなくてもいいものを。でも、忘れませんね。あの数年間のお互いのいがみ合い。合えば、「君はまだ生きていたのかね。学生をしていたのかね。」「ここで会ったが百年目」とお互いに口減らずでしたが、でも、なぜか専攻科の終了式には挨拶してくれましたね。 幾分暖かくなったので、梅の花が盛りです。あちこちで咲き始めていて、それは、それはきれいですね。熱海の梅林もそうですが、青梅の梅林、梅の花、その香りも色も、まだ周りに花が少ないからこそ、その花の美しさが際だつようです。 インフルエンザの流行も、今日の温かさで大分落ち着いたようですね。治ったつもりでも体力がまだ快復しませんから、無理は禁物です。でも、普段と同じ生活で大丈夫ですね。病気は悪ではなくて、体が休みをほしがっているのですから、休むが一番です。 4:00就寝、7:00起床、3:00睡眠。 |
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