2004.03.03  ひな祭り   
 

 ひな祭りは今では、どこまでやるのでしょうか。寿司、蛤の汁、菱餅、雛あられ。何もしないというも、季節感がありません。そういうものであるというのも、実はいいものかもしれません。行事に理由はなくてもいいのだと思います。ただ、そこに人の息づかいがあればいいと思います。

  始まりがあるから、終わりがあります。入学があるから、卒業があります。卒業とは、学業の終わりですが、実はそれだけではありませんね。自分の意識を変えて、今までの自分の殻を抜けていくことでもありますね。
  生徒だけではありません。保護者も卒業するのです。未熟な保護者から、子どもと一緒に成長して、そして一人前の保護者となって、最後には、子育てから卒業します。卒業とは、親子で卒業することのなのです。親は、子離れ、子は親離れをする儀式ですね。離れると行っても別々に住むのではありません。意識の中で、子どもから大人としての見方をする時期なのです。
  特に高校3年となると、受験などさまざまな精神的な壁を乗り越える時期です。そういう時期に、悩みの相談などにのる教師は、生徒からみれば、大切な精神安定剤、あるいは進路方向を決める方位磁針のような役目ですね。それゆえ、高2とは違う、連帯感が生まれます。でも、実は、その力は、教師ではなくて、生徒がもともと持っている力なのですね。ただ、自分にそういう力があることは気づきませんから、それを気づかせて、自分の力で伸ばしていく、自分のよさを見つめていく、その道路標識のような位置なのです。

 今日は、日頃なかなか話ができない方達と話が出来ました。多分、これでお別れなのでしょうね。お別れという意識はないのですが、実質、もう会うことはないと思います。今までそうでしたから、これからも多分そうですね。そして、野村さんと堀江さんと。堀江さんは一年間この日のために苦慮されたわけですから、今日の大役が終わったら、ほっとしたことだと思います。

 袴を着る場合の帯の結び方ですね。一文字が普通だと思いますが、貝の口ほうが結びやすいと思います。一文字も動きには弱いですからね。貝の口は弱いのですが、結び方でかなり強くなります。それてに袴の紐を通せば、かなり強いと思います。ただ、一文字の方が背板を乗せやすいですね。
  単に結び方なら、片ばさみが好みで、あの結びだと、いすに座っても違和感がありません。ただ、帯によっては、ほどけやすいのが難点ですね。

 体調の気遣いをいただきましたが、ありがたいことです。今は比較的、いい方ですね。頭痛とか腹痛程度ですから、めまいとかはめっきり少なくなりましたし、胃痛などもですね。

 一番大切なのは、辛いときに励まし合えることなんでしょうね。今回そういうことを耳にしました。もしかしたら、そういう一つ一つのことが、実は、全体、集団に反映しているのかもしれません。つまり、個人が個人として認識されていること、認められるところに、生き生きとした空間は存在するというものです。

 卒業された皆さんには、これから新たに新入生として初心で自分を伸ばし行くことを願っています。

 感謝の言葉とはひと、ありがたいものですね。儀礼的な言葉は心に入りませんが、たった一言「ありがとうございます」という言葉、その趣は、深く、心は伝わります。

 2:00就寝、6:30起床、4:30睡眠。
  朝食、ごはん、卵、納豆。昼食、なし。夕食、ごはん、蛤汁、餃子。夜食、なし。

     
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