鴛鴦呼蝉庵日乗
  2004.03.20  快方   
 

 鼻水と咳との戦いまで安定してきました。ただ、ティッシュの使用量はかなりです。でも、かなりよくなりました。一時は、入院したいほど、辛かったですからね。テレビを見ても、頭がくらくらすることはなくなりましたし、左前頭葉の後頭部の痛みがなくなりました。

 国宝に雪舟の「慧可断臂図」が入りましたね。絵の内容がどうかと思いましたが、歴史的価値は重文なので、指定されたのでしょう。それに、重文に、「継色紙」が。これ、個人蔵だったのですね。レイアウト、デザイン感覚としたら、寸松庵色紙よりもいいかもしれません。継ぐという考えが、平安の美意識だと思います。
  いや、もっと深い考察がないと、つまらないですね。慧可は詳しくないから、継色紙の分析などを詳細に述べればよかったか。いや、やめときましょう。中途半端になりそうです。ただ、楽しむべき冊子かすでに平安にあったのに、現在の出版の画一的なこと、それは文化の貧しさを示しやすいですね。本ももっと個性的であるべきです。漱石の本の装丁の美しさ、谷崎の本の美し、それはどこへいったか。活字、レイアウト、その美しさがないといけませんね。
  そう言うと、改造の円本はどうかと言われますが、でも、円本だって、あの杉浦さんの装丁の美しさ、そして、文字レイアウトはあれが一番ですからね。
  昨今は、ワープロ普及で、美しさもなんにもない、行間を詰めたものが横行していますが、やりは、行間は1文字分でないと読みにくいですね。それに字間は1/4が一番です。印刷物も美しくないといけません。

 印刷ではないですが、高野切の美しさ、あれは行間にあると思っています。

 サイトコンテンツを変更しようと思っているのですが、時間との戦いですので、無理かもしれませんね。

 黒糖くるみ、やっぱりおいしい。この甘さ、くせになってます。

 ダビンチのテレビ、さいごの数分を見ましたが、背景が左右に連続しているとの説ですが、よくわかりませんでした。というのも、私が子どもの頃では、モナリザの微笑という絵は、一度美術館から盗まれて、その時に泥棒が枠からはずそうとして、左右の部分をはぎ取ってしまったと聞いたことがあったからです。左右には、エンタシスの柱が描かれていたというのをカタログで読みました。で、今日のテレビではそのことにふれていませんでした。いったい何が正しいかの、わからないまま疑問符が浮かんで、結局すっきりせず。

 5:30就寝、11:30起床、6:00睡眠。
  朝食、なし。昼食、うどん。夕食、ごはん、みそ汁、冷や奴、おしんこ、甘夏。夜食、なし。

     
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