blue 鴛鴦呼蝉庵日乗
2004.06.17  コーディネート

 夜になると、冷えてしまい、そのままでいたら、鼻声となりました。明日までは直すつもりです。最近は、起きると、胃が痛くて、2分ほどすると治りますが、病気のようでもないし、病気のようでもあって、注意しています。食べているときは、別段異常なし。ただ、喉が詰まる感触がずっと一年近くあります。

 大村はま先生の講演の予約が始まりました。大規模ですね。野地先生も見えるようです。

 職場で発注している業務プログラムを見ると、まず注文する。途中で確認する。完成品をテストする。修正要望が出る。修正する。テストする。再要望が出る。修正する。とこの段階でまず落ち着くようです。で、このことについて、能率的にならないかと思いました。それは、ユーザーはすでにわかっていることを前提に話をするから、全てではなくて、一部のみ話す傾向にあります。作成側はそれを聞いて、自分なりに判断して作ります。ところが、その判断が少し違って、ユーザーの思いとは別になります。そうなると、必要なのは、ユーザーの希望を推測をもって判断し、確実なるサービスの提供をする役割の人物です。いくらプログラマーが優秀でも開発方針や全体像が間違っていると、だめなのですね。この全体のコーディネートする判断力というのがこれから求められているのではないでしょうか。編集力というのをこのようなコーディネート力とすると、部分を統括するだけの、いろいろな知識を持ち、経験を持ち、判断や交渉やクレーム処理ができるような専門家、それはシステムアナリストでもあり、システムオペレーターでもあり、そしてシステムコーディネーターと言うべき職務です。
  ニュースMLでボーランドが企業向けの新しいソフトを開発したのですが、それは、クライアントの要求を整理して、その要求を管理してそれに即したソフトを開発するというものです。要求の整理ですから、いわば、事務的な能力なのですが、その処理が実は膨大になればなるほど、全体のシステム設計に大きく関わります。ボーランドの資料によると、
・最初から要求が決まっていない
・要求の整理、分類が難しい
・要求は変化する
・要求の変化をうまく管理できない
これらの条件が、開発の遅延や支障や無駄なコストになるとしていました。
  クライアント、ユーザーの要求は、日に追って変化します。そして、その意識の差は常につきまといます。そのつきまとうところをユーザーに尋ねても、ユーザーはどう答えていいかわかりません。その辺り、優秀なコーディネーターなら、デモ版を通じてユーザーの意識をさぐります。そして、確定していって、その結果として、ソフト開発の方針を確認することになります。それから高品質で、短期、コストダウンをはかることができるわけです。
  もちろん、実際にはそんなにうまくいくわけてはなくて、いろいろ試行錯誤して、フィールドテストを何度も行って結果を見ますが、最初の方針のぶれが少なければ、修正は簡単です。
  フィールドテストの量にもよりますね。100回テストしても、101回目にエラーがでるのなら、意味がありません。ですから、テストは念入りにすべきですし、ハードにも依存しますね。開発する環境のメモリと違ったり、ハードと違うと、面倒になります。

 これらのことは、プログラム開発のみならず、いろいろな場面でも必要でね。話し手、発注者、依頼者の気持ちを汲み取るというのは、基本的なことです。病院でも同じです。そういう力、判断力とも推理力ともいいますが、それをあえて、それらのいろいろな条件を総合的に判断して対策を考えるということを、コーディネートと呼ぶならば、そういう専門技能、知識などを踏まえた人をシステムコーディネーターとして、機会のみならず、総合的判断力育成の観点から考えていくことも必要だと思います。

深夜になってようやく鼻声解消。しかし発声していないので、実のところは不明。

その反面か、左手の甲をいつのまにか打ったらしく、腫れました。意識のないところでの怪我が一番怖いです。

紀要の表紙作成。なんとか形になりましたが、Illustratorで作っいるのを、次号からはIndesginに変えようかと思っています。レイアウトが楽ですからね。

 7:40就寝、10:40起床、3:00睡眠。
  朝食、なし。昼食、パン1枚、野菜スープ、サラダ。夕食、そうめん、野菜スープ、サラダ。夜食、なし。

 
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