blue 鴛鴦呼蝉庵日乗
2004.06.30  断末魔

 HDDを起動すると、異音がします。そろそろ寿命かも知れませんね。1年ぐらい前に取り替えたはずなのですが。

 大家さんの犬が変な声で鳴いていました。尋ねると、寿命だそうです。冬、雪の日に玄関にうづくまっているのを玄関に入れてそのままいついたそうです。保健所にも近くの動物病院にも連絡して飼い主を待ちましたが、見つかりませんでした。
  その時にすでに白内障であまり見えなかったようですが、しばらくすると、人なつっこい動作をしていました。毛並みもよく、なかなかの美人でした。あまり叫びもせずおとなしい、もうかなりの年数を経ていたようで、6歳ぐらいだったのでしょう。そのときは。
  で、それから6年。12歳ぐらいになって、すっかり衰弱してしまいました。白内障だった眼はすっかり落ち込み、眼はもう見えませんし、その眼のあたりに傷がついています。見えない分、傷になってしまっているようです。それで、頻繁に鳴きます。たぶん、鳴くのもわからずに鳴いているのでしょう。往年のきれいな毛並みはすっかり衰え、痩せていて、自分で歩くことも出来ませんでした。食べることもできず、ただ、水を飲むことだけです。動物病院の先生は、このまま、と言ったそうです。薬物で処理するよりも、自然を選んだようです。
  雪の日に、毛は汚れてなく玄関にいたということは、多分捨てられたのでしょう。それから、新しい飼い主のもと、6年の月日、よく生きていました。もう数日の命でしょうけど、全うしたというべきですね。
  その家には、リトリバーもいるのですが、そちらは5歳。その犬が、白内障の犬の鳴き声に反応して、しきりに心配そうな声を出します。でも、そばにいっても、何もできません。もどかしさはここにもあります。
  今も、鳴き声を出しています。その鳴き声は、私は、ここにいるよ、そう、Singing DOG、それと同じのような気がしました。
  まもなく、お別れです。

 新聞の夕刊に浴衣の記事が。今年は浴衣を買い換えたいのですが、なかなかいいのがありません。ユニクロが4000円の浴衣を出したとか。綿でないとね、やっぱり。

 またもや椅子で睡眠。いい加減、この生活をやめないと、疲れが溜まります。

 今日はいろいろと話をしました。
  一つは、若い親のみなさんに、いろいろと人生訓を。
  次は、自分に自信を持てなくて悩んでいる人に、努力の意味を。
  そして、タマネギの料理方法を人生の先輩に。
  平家物語の敦盛の最期を久しぶりに読みました。やっぱりいいものですが、これと熊谷陣屋と対比してみると、日本人の構造がわかるかと思います。

 敦盛の最期と、犬の最期。どこか対比できると思いました。見ている側として。

 3:00就寝、5:30起床、2:30睡眠。ただし、椅子にて。
  朝食、パン。昼食、パン2枚。夕食、ごはん、みそ汁、サラダ、刺身。夜食、なし。

 
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