沙羅双樹の花の色、もともと釈迦の入滅のときに四隅に咲いていた、2株づつの沙羅双樹、それは、薄い黄色だったのですが、入滅と同時に、白色になったという故事にもとづいて、白色は、盛者必衰を表していると言われています。
沙羅双樹、日本では、咲かないと言われたのですが、京都の東林院にあるそうですね。知りませんでした。成長すると、二股に分かられるらしいです。だから、沙羅双樹というのですね。小さな白い花で、インド菩提樹と言われています。
昔、僧侶が日本にも沙羅双樹があるに違いないというので、山には入って探したら、夏椿が咲いていて、それを沙羅双樹としたらしいです。
夏椿。冬の椿とは異なり、夏、といっても初夏ですか、その時に咲きます。白の鮮やかな、やさしい花で、掌で受けとめたくなるような清楚な花ですが、椿同様、ポトリと落ちます。花の時期はあっという間ですが、その美しさ、清楚さ、観賞として縦断に堪えうる花だと思います。夏椿の葉も実は奇麗なんですが、なかなか描かれることはありませんね。
夏椿が沙羅双樹でなくても、沙羅双樹は夏椿だと今まで多くの人が信じていたのですから、平安の人々が沙羅双樹がどんな花かしらなくても、夏椿と思っていたかわかりませんが、今までずっと、夏椿が沙羅双樹なのですから、平家物語を解釈するとき、今までの人々の感性から、夏椿を想像していた事実をそのまま受け止めたほうがいいのです。実際とは違っていても、それを描いた人々、想像した人々の感性を生かすべきですね。
昔、「ふけは飛ぶよな将棋の駒に」という歌詞がありましたが、あの作詞した方は、将棋をしらなかったのです。知っていたのは紙将棋で、だから、「ふけは飛ぶよな」と書いたのですね。実際に、いい材質の将棋の駒は、吹いても飛びません。
夏椿、その白さは、そっと、受けとめたい、優しさを持っています。そして、盛者必衰の理を表しているようです。6/15の写真参照。
事務局会議でした。代表委員の岩淵先生、中島先生、松木先生、および委員の方と相談。来年のシンポジウムをどうするか、今度まで検討事項です。
6:30就寝、12:30起床、6:00睡眠。
朝食、なし。昼食、チャーハン、みそ汁。夕食、外食。夜食、カスピ海ヨーグルト。 |