blue 鴛鴦呼蝉庵日乗
2004.08.15  勘

 ネットの脆弱はことばと絵、音でしか表現できないことで、音声でも、それは録画・録音したものですから、生ではありません。生のチャットやメッセージを送る機能もありますが、それが常時行われるのではなくて、特定のある時間となります。
  それゆえ、いつも同じように、いつもどこでもというような時間は存在しません。それゆえ、脆弱なのです。真意を伝えようとしても、なかなか伝わらない。ただ、そこに存在するだけの価値が実は伝わらないのです。ことばを多く伝えようとしても、それは、自分の価値観であるから、それ以上にもなりにくい。だから、見る側、聴く側の判断にまかせてしまうところに、実は、弱さがあります。解釈する側がそれなりの思考力を持てば理解できることも、同じような思考力を持つとは限らないからです。
  それは浅く取られてしまうことも、深く取られてしまうこともあります。それゆえ、ことばはいつも脆弱なのですから、言葉だけではコミュニケーションはできないのです。
  では、そこには何があるか。それは経験、体験などの要素、そして、それまでの関係性、いわば「勘」といわれるものです。この人はいい人、悪い人、というのは、外形もありますが、大体が勘です。テレビを見ていて、悪人はそれなりの行動をしますが、それなりの伏線もあります。それらを見て、総合的に「勘」で判断します。
  それは、「肌」とも言い換えられます。学校選びや品物選びの時に、論理的に成分を調べる、進学先などを調べますが、実は最後は「勘」なのです。「肌」なのです。そこに惹かれるかどうかは、論理ではありません。五感や直感を含めた「勘」です。それを活かしてこそ、本当の姿が現れていくのです。
  相手の本当の姿ではありません。自分の本当の姿が現れるのです。

 オリンピックを応援しているとき、その期待と興奮は自分という個性なのでしょう。

 3:00就寝、9:00起床、6:00睡眠。
  朝食、パン1枚。昼食、そば。夕食、外食。夜食、なし。

 
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