鴛鴦呼蝉庵日乗
2005.01.09  元の形

 大河ドラマやいろいろなドラマで歴史のことを放映しますが、ほとんどの場合はその台詞が脚本家にまかされているわけで、つまりフィクションとして作られているわけです。事実を基にした作品でも、どこか今の定義や解釈が入るわけで、それを考えないで見てしまうと、事実のように錯覚してしまう。フィクションをフィクションとして認識することから、フィクションを楽しむことができます。もっとも、のめり込む楽しさというのもあるのは事実です。

 唐招提寺の番組を見ました。金堂の修復、大がかりですが、修復が現状復帰なのか、創建復帰なのか、気になります。現状復帰でいいと思いますが、創建復帰とするのなら、回廊も必要ですし、そうなると、長年のイメージは変わってしまいます。薬師寺が現状ではなくて、以前の形に戻すというのも、それは大切なことで、なにも現状のままがいいということではありません。城の場合は創建やあるいは往時を復帰することになっていますが、その復帰とは使われていた時代のままに再現することなのでしょう。再現することで、往時をしのぶ、もっともその時代のことは実感できませんが。
  仏像に関しては、あれだけのものを作るというのはすごい技術だと思います。簡単にできるわけはないから、その以前の建築物も当然、精巧に出来ていると考えていいと思います。高度な建築はいつから出来たのかも知りたいですね。

 テレビCMで昔の曲が多いような気がします。AIR SUPPLY、Journey、Queen、アース・ウィンド&ファイアーもあったかもしれませんね。新しい曲でもいいと思うのですが。

 昨日と今日は、まったく仕事になりませんでした。明日こそがんばります。

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