鴛鴦呼蝉庵日乗
2005.04.04  デジタル上映

 熱と咳はおさなり、あとは下痢だけ。あまりにもひどい下痢なので、ついに意を決して薬局へ。ビオフェルミンの下痢止め。よくみると、タンニン、ビヒィズス菌、シャクナゲエキスなのですね、この薬。ようするに漢方みたいなものです。で、てきめんに効きました。おかげで、午前中には普通に歩けるようになりましたので、そのまま帰京。東京は寒いこと寒いこと。もっとも大阪も寒かったですが。

 新幹線の車内で、アメリカの映画館をデジタル化促進するとか。当然といえば当然ですね。アメリカだとAvidで編集することが多いと岩井俊二の本で読みました。日本でもAvidはあっても、編集は手作業なので使う人がいないとか。だから、ハリウッドへ行って編集した方が早いかも知れません。で、デジタルデータを映画用コマに焼き付けるわけですが、それなら、デジタルデータを上映しても同じです。そういうとビデオやDVDを連想するでしょうが、同じですね。すでに日本でもデジタル上映館はあって、ジブリ映画の「千と千尋の神隠し」も、DLP上映館ではデジタル上映していました。ただ、宮崎監督がデジタル上映を好まないので、普及しませんでしたが。それで、「ハウルの動く城」の時は、デジタル上映館でも、フィルムのようなスクラッチをいれたりしていました。ジブリはSOFTIMAGEで作成していますから、その動画データ、確かQuickTime形式でしたが、それをそのまま上映すればいいのです。DLP方式はデジタルとは別ですが、画像をきれいに映写できるのが特徴です。で、ジブリのこの2つの映画をデジタルで見たのですが、映画の継ぎ目もなく、フィルム特有の左右の揺れもなく、光源のムラもなくとてもきれいでした。テレビでの映画は、スクリーンに映し出した映画をテレビカメラで撮るのが一般でしたが、これからはデジタルからDVDやテレビ上映となるのでしょう。その方がコストを安くできるでしょうし、きれいな画像を上映できます。ただ、複製など、いろいろなもんだいもありそうなので、簡単にはできないでしょうが。
  Avidが日本にどんどん普及すれば、このあたりは、解決できるでしょう。ここで使用しているAvidは、Avid Film Composerのことなので、他の場合も考え得るので、限定して使用したほうがいいかもしれません。

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