茶筒の手入れ
注文していた茶筒が届きました。それと、今日、開花堂のブリキの茶筒を購入して、一応予定の数が揃ったのです。
これの全部に茶が入っているのではなくて、時間や茶の種類や気分で使い分けるために用意しました。ただ、玉露、煎茶、ほうじ茶と分けて入れますから、3つは必要です。あとはどうするか、これから決めます。
茶筒を選ぶ基準は次にしました。
1.密閉性
2.持ちやすさ
3.重さ
4.見た目の美しさ
これで選ぶ基準として、まず、開花堂ははずせませんので、銅とブリキを入れます。次に、樺細工。角館など秋田の樺細工です。そして木工の一木作り。継ぎ合わせのない木によるもの。この基準で選びました。
1.銅とブリキは京都の開花堂、これははずせません。
2.角館の樺細工、今回は冨岡商店を選びました。
3.欅の茶筒。これは、技術のよさと美しさから、田中ロクロ工芸を選びました。
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左から、開花堂の銅120g、田中ロクロ工芸の欅、田中ロクロ工芸の欅、冨岡商店の樺細工で貝入り、開花堂のブリキ200g |
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まず、開花堂の銅茶筒ですが、購入してから2週間は毎日、手でなでまわします。これで、経年変化が安定します。水は遠ざけて、大切に。フタはその重さで自然にしまります。
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開花堂の銅です。2週間ぐらいした風合いです。これには一保堂の玉露を入れます。ブリキのにはほうじ茶です。 |
冨岡商店の樺細工は、手脂をつけず、乾いた布で磨きます。最初は匂いがありますので、不要な茶葉を入れて消します。
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冨岡商店の桜に貝の入った総桜皮です。これには煎茶を入れます。 |
田中ロクロ工芸の茶筒は、木地師が杢を最重視しているとのことで、美しさに特徴があります。手に取った軽さ、手触りはさすが技術のなせる技です。送り状にはわざわざ手入れのことを詳しく書かれていて、ものづくりの意気込みを感じ、安心して注文できます。茶合も欲しいのですが、いずれに。
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田中ロクロ工芸の欅です。上段の方は美しくて、手触りもよく、観賞用としても最適です。これには玉露を入れます。下段のは温かい感じがして、これには煎茶を入れます。
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この3つの作り手はどれも手作りで、一つ一つ丁寧に作られています。それゆえゆるみもなく、手触りもよく、使いやすくできています。使い手のことを考えているからこそ、手に合うのでしょう。茶筒ごときということかもしれませんが、いずれの茶筒もながめていくだけでも楽しく、そして美しさがあります。開花堂のは毎日色が変わりますから、それも楽しいものです。銀座松屋にある見本よりも自分で手入れした方が色合いがいいように感じるのはひいき目でしょう。
もちろんこれ以外にもいい茶筒はあるのでしょうけど、それは今後の楽しみということで。そしてこれ以外の茶筒が悪いわけではありません。結局は自分に合った、茶にあった茶筒ということになります。
ただ、使いやすさや材質のみでなく、見ていても美しく、気持ちよく使うことが出来る、それがいい器だと思います。今回のはとてもいい買い物でした。もうしばらく茶筒を買うことはありませんが、次に買うときもこの3つから選ぶことにすると思います。
[今日の記録]
睡眠時間:9:00就寝、12:00起床、3:00時間。
最高気温:21度
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