鴛鴦呼蝉庵日乗
2005.08.10  大村はま記念の会

 大村はま記念の会にいってきました。横浜市開港記念館は歴史を感じる重厚な作りで、昨今の安易なホールに比べて格段の品格がありました。一回は満席でしたので、二階席で。いろいろと関わった人のお話や講演、パネルスピーチなど、密度の濃い一日で、休み時間が欲しいぐらいでしたが、話す方はもっと時間が欲しかったようです。この一回で全て話さずとも、各地でゆっくり話していけばいいかと。
  野地先生にはご挨拶出来ませんでしたが、講演の様子を見てお元気そうでした。
  倉澤先生も周りの人と挨拶でお忙しそうでしたので、挨拶はご遠慮。
  田近先生とはアンケート処理について立ち話。26日に研究所に伺うことに。何年ぶりでしょうか。
  浜本先生とは挨拶程度。終わってから、家族と待ち合わせだとか。無事に着けたでしょうか。
  府川先生は入り口で会釈。
  有沢先生がすぐそばにいたのに、ご挨拶できませんでした。
  田中宏幸先生とも会釈程度。
  佐渡島先生とも会釈で終わり。
  今日は、話が出来る環境ではなかったようです。

 昼休みに、外に出て、赤煉瓦倉庫と運河を見てきました。運河沿いの公園で昼食。川面を見ると、しきにはねている魚がいて、銀色の腹を光らせていました。なんの魚でしょうか。トビウオではなくて、別の魚のようです。50cmほど飛び跳ねていました。

 栗原小巻のお父さんが倉澤先生と顔なじみとは知りませんでした。さすが大女優の栗原小巻の朗読は、人の心を動かす読み方です。大村はま先生を記念する会としてはふさわしい題目ではなかったかと。

 最後の倉澤先生の展望、文海と紅葉川については同感でした。倉澤先生の展望に加えるとすると、大村はま先生がなぜ児童中心主義の個別主義の発想に至ったかの研究が必要です。芦田先生や西尾先生だけではなく、大村先生の生い立ちや環境が影響したものと思われ、それを分析することが教師教育にも国語教育にも必要です。このことは、倉澤先生の児童中心主義が千葉師範の時代があるのですが、それは千葉師範が教えたとうよりも、倉澤先生が自らその意識を持っていたと私は考えています。それが証明できると、大村先生の独自性が判明し、これから継承する人たちは何を継承すればいいかがわかります。
  そのためには橋本先生の実証的な研究は突破口になると思います。

 明日は大久保で学会です。

[今日の記録]
睡眠時間:3:00就寝、6:50起床、3:50時間。
最高気温:30度

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