2005.11.12 「ネガドン」を見たか | |||
「ネガドン」、放送時間を間違えていまして、10分遅れで見ました。もう、さすがです。昭和の映像が見事ここによみがえってきました。人物の部分はCGが見えてましたが、メカのところは、昭和の映像そのままです。よく作ったというのが本音ですね。でも、同じような表現を求めるかどうかは、わかりません。内容はよくできていて、犠牲ものなのですが、しかしその犠牲の影には多くの人の死があるわけで、それはもちろん描かれません。町はすでに廃墟のように描かれますから。それが昭和の映像の限界だったのでしょう。 作品として海外にも影響がありそうです。「攻殻機動隊」が「マトリックス」に、「BLOOD」が「キルビル」に影響を与えたように、「ネガドン」も影響を与えるのでしょうか。このような映像美は他にはないと思います。それゆえ独自性が高いですね。 テレビのことをもう一つ。「野ブタ。・・・」ですが、木皿泉の脚本を期待しつつもあの設定では木皿泉の特色が出ないような気がしています。演出の問題なのか。しかし、演出も「すいか」のメンバーですから、「すいか」のテンポと展開をもってすれば、もっと笑いと情感に込められた作品になると思うのは、期待値が高いからでしょうか。3方から同じテーマで同時進行で、そしてつながるというのが「すいか」の技法でしたから。それぞれの思いがオーバーラップして、重層性がありました。物語文学でも重層性がいわれていたのですから、ドラマでも、もちろんそれは脚本ですから、重層性があってもいいわけです。 東の海上の低気圧は台風ではないのでしょうか。もちろん条件が違うのでしょうけど、渦の巻き方が台風に似ています。 最近、いろいろな方がここを読んでいるようで、それはネットで公開しているから全くもってかまわないのですが、不思議なのは、企業や官公庁の方が日中にここを読んでいるわけで、ここは個人的な感想を書いているのに過ぎないのに、それほど生産社会や管理社会にとって役に立つ情報ではないのに、閲覧されるというのが理解できず、実はその理解できないのが面白かったりします。つまり、見ると思わない、想定しない使われ方は、実は創造的だと思うのです。 渓水社から加藤さんの本が出るそうです。楽しみです。 やはり暖房をいれず、毛布にくるまってのパソコン作業は辛く、明日はヒーターを出す予定です。それと、本の移転作業も開始すべく。 [今日の記録] |
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