マニュアル世代という言葉があります。自分からどんどん仕事を探して行動できる、先回りして考えられる人ではなくて、与えられないと、そして支持がないと動かない人たちを揶揄して言う言葉だと思いますが、果たしてこれがどうなのかという疑問が出てきました。
言うことを聞かない人がいるから、マニュアルを作ります。なるべく詳細と今までは口伝でよかったものが文書となっていきますから、文書量はどんどん増えていきます。本来なら経験と推察力で通れるところが通れない人が出てきます。それゆえマニュアルを必要だと思うのです。そしてそれは詳細になっていきます。で、マニュアルが出来たから、今までよりも効率的になったかと言うと、実はそうでもなさそうです。マニュアルは作ったはいいものの、それがわかりにくいと言われたり、挙げ句の果てにはマニュアルを読まないで問い合わせをする人もいます。それならば、マニュアルを作る前とあまり問い合わせ量に変わりにはないのですから、マニュアルを作る時間が労力であったということになります。
問い合わせを減らすためにマニュアル化するのですが、でもほとんどの場合はマニュアルを読みませんから、マニュアル作りに終始してしまう、あるいはマニュアルを作るためのマニュアル作業となってしまい、仕事効率を目指すためのマニュアルにならないかもしれません。仕事をしていくことは、効率的になること、少しの仕事でもいろいろと便利になるためにしていきます。仕事を増やすための仕事なら、それは必要ありません。
マニュアル作りをしていると、それだけの労力がいかに自分たちの時間を減らしていくかを感じます。マニュアルを作ることでどれだけ便利になったか、それを考えると、さほど効力はないようです。
口伝は口伝で、想像力は想像力で、そうして社会は循環していくかもしれません。
マニュアル世代ということは、説明が億劫になったということもあるかもしれませんし、整理ができない日本の体質なのかもしれません。
さすがにいろいろと根を詰めると疲れますし、腰も痛くなります。
[今日の記録]
睡眠時間:3:00就寝、8:00起床、5:00時間。
天気:雨
最高気温:12度
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