2006.05.21 庶民の心意気 |
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結局、木曜日の午後7時より起きていたのは連続56時間となってしまいました。これでも過去の記録には及ばないので、確実に老いは来ています。ただ、後が少し怖いですが。 江戸時代の歌舞伎や文楽などで、どうしようもない主人、たとえば色好みとかいても、その主人のために有能な部下が苦労して、そして、悪事に至ることはよくあります。良心に苛まれて、それで悪事に手を染めてしまう、その憤り。そして、親が悪事を尽くすのに、親ゆえに何もできないということ。つまり、封建制の問題点や親孝行の問題点。忠義や孝行には限界があるという点について、わかりきっていて、その憤りを演目にぶつけたように見えます。それは、江戸時代の庶民の唯一のはけ口であり、そして江戸の幕府や行政統治組織から見れば脅威です。それゆえ、演劇は弾圧され続けてきたのでしょう。 [今日の記録] |
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