鴛鴦呼蝉庵日乗

2006.08.28  見抜くこと

大学説明会でノベルティグッズの配布がはやっているということです。大学に入学してもらうために、どんどん宣伝し、無料の品物を配布して、人気を取る方法です。その記事を読んで不思議に思いました。最近、中高受験について大手塾の人が行っていたのは、ノベルティグッズの頒布する学校が敬遠される傾向にあるということです。ノベルティグッズを作るのは学校の費用です。その学校の費用のうち、多くは授業料など、児童・生徒・学生の保護者が負担しています。行政からの補助金もありますが、しかし、何割かはわかりません。保護者からみれば、自分がかせいだ金がノベルティグッズに使われているのは、はなはだ不愉快です。それゆえ、簡単な筆記具程度にするのがいいということでした。それなのに、大学では宣伝するノベルティグッズが流行しているということです。
  ずいぶん前の専門学校の説明会では、無料の食事招待があって、一流ホテルであったそうです。でもその金がどこから出たのか、参加者で解る人はいません。
  ノベルティグッズの頒布すること、それは大学の必死な生き残りなのでしょうが、ノベルティグッズで来るような学生はどうなのでしょう。大学はどういう環境か、自分たちに何をしてくれるのか、自分たちにどれだれの費用をつぎ込んで、教育環境や内容をよくしているのか、そういうことが大切です。
  配布すべきなのは、ノベルティグッズではなくて、その大学がどういう大学なのかがわかるような資料です。大学の情報が知りたいのです。その知りたい情報を的確に提供してくれるところは、それだけ受験生や学生のことを考えているわけですから、いい大学となります。いいコンテンツを持っている大学ほど、内容は深く、そしてサービスはもいいはずです。そうでなければ、甘やかしになってしまいます。
  宣伝ばかりしている学校には人気がないということが言われています。校風や校舎、授業内容などの部分、つまりブランドよりも自分に何をしてくれるのか、その観点で宣伝すればいいわけですが、何も、ノベルティグッズを配布しても、その大学は品物で釣るのかという疑念を生むことになります。
  本来、どうあるべきか、どういう情報を提供すべきか、そういうことです。飾りではないということ、そこに気がつく人はいます。見かけだけで判断する人は、見かけの強い大学に入ることでしょう。

 勤務先でめずらしく昼のご飯は弁当でなく、買ってきました。その野菜ジュースには、「無菌包装ですから、常温で保存できます」とありました。無菌包装ということは菌がないことなのは当然ですが、ジュースの中の液体の中には菌はないのでしょうか。というのも、たとえば、真空パックなので長持ちするというのがあっても、そのパックされた食品の中には酸素は全く含まれないのでしょうか。水なら必ず含まれています。ということは、酸化することもありうるわけで、変化することはりあます。分子レベル、原子レベル、それよりも細かい、あるいは大きいレベルでみれば、腐敗する要素はあるわけです。冷凍食品も長い時間冷凍しているものはあまりおいしくありません。となると、この無菌パックとは包装するときに無菌なのですが、中の成分の細かなところに入っているものまでは補償しないのでしょう。それは包装の問題ではなくて、素材の問題です。ちょっと気をつけないといけない表現だと思いました。

[今日の記録]
睡眠時間:2:00就寝、7:30起床、5:30時間。
天気:曇
最高気温:27度

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