鴛鴦呼蝉庵日乗

2007.04.05  自立した人

 ふと職場で周りの人が会話をしていて、しかし、聞いている人にはわからなかった言葉があって、それが、「通時的」「共時的」。その瞬間に話している人は、言語学を知っている、もっと簡潔に言うと、ソシュールを知っているのだということがわかりました。聞き手はソシュールを知らない、あるいは民俗学を知らないということになるのでしょうか。そういう専門用語が一般化したかどうかについては、知っておく必要もありそうです。
  その例と言えるかどうかわかりませんが、基準と規準。規準という語は別の語で言い換えが可能だと思いますが、規準には、規則という語ではない意味も入っているようです。
  文法もそうです。文法という語自体に含まれているのは、語法ではなく、文の法則なのですから、構文論も含めたものです。それゆえ、文法というのには語法規則ではなく、文規則が適用されるわけです。

 久しぶりに具合が悪く、午前中は症状の悪化をふせぐのでせいいっぱいでした。そのため、食事も遅らせてしまいました。

 兼築先生と、金井先生の所の人と立ち話。その前に、佐々木先生つまり中島先生の所の人と立ち話。コピーをすると、安心してしまうという話などなど。図書館通いをした人にはわかる話しなので、共通点がありました。

 私信です。猪俣さんが3月26日にお亡くなりになりました。たしか21歳。あまりにも若く、ご両親の悲しみは深くそして哀しいと思います。私が知っているのは、16歳と17歳の2年間だけでしたが、その後のことも、一昨年でしたか、ご家族とお話をした時は、お元気だとのことでした。連絡を知ったのは4月に入ってからで、告別式にも不義理をしてしまい、本日、ご家族と電話でお話をしました。受話器の向こうには、涙声で詰まり、その最期の時をお話下さいました。具合が悪く入院してからは、あっという間の出来事だったということです。近々にお宅を訪ねます。もっと話をしておけばよかったと思いつつ、ご家族の悲しみは、桜が救ってくれることを祈るばかりです。
  猪俣さんは、普段は無口な方ですが、いつも読書していて、思索は深いものがあり、そして偏重することなく、考えようとしていました。自らの道を自ら切り開いた、自立した人だと私は思います。ご冥福をお祈りいたします。
  お知り合いの方は、まず私の方へご連絡を。

[今日の記録]
睡眠時間:4:00就寝、7:30起床、3:30時間。
天気:晴
最高気温:13度

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