東山魁夷展
国立近代美術館へ東山魁夷展を見にいきましたが、週末は8時まで開館していることで、働く人にはとてもありがたいことです。それゆえ、会社帰りらしき人達が多く、こういうサービスは大切だと思いつつ、会場に入って、すぐさま考えを変えてしまいました。ご覧になった方は、多分感じていたと思いますが、絵を見にいったのか、自分の姿を見にいったのか、よくわからない展示に困惑しました。原因は照明にありました。絵を照らすのに、拡散する器具を使うこと自体、鑑賞する側を無視した準備だと思います。
たしかに、借りている絵はガラスが入った額ごと展示されていますが、ちょっとした工夫で映り込みをふせげたはずです。展示をする場合、照明は斜め45度から、それも鑑賞者の動線に向かうようにはしません。向かうようにすると、絵の表面が反射して逆光となるからです。正面から照らすと、鑑賞者が影になることがあるので、避けます。そして、鑑賞者の姿が明るくならないように工夫します。ところが、近代美術館の展示は、鑑賞者が明るくなっていて、それだけでも映り込みがあるのに、照明が真上から照らし、壁のベージュに反射して、あちこち明るすぎるのです。それゆえ、ガラスに鑑賞者の姿が映り込んでしまっています。
ほんの少し考えればすむことなのに、こういう展示をしていて、どうして苦情が出ないものかと思いました。ガラスのさい作品の色の美しさを見つつ、腹立たしい気分で後にしました。今回だけ、プロフェッショナルは消えたのか、それとも一億総子ども化いや、未熟になってしまったのか。国立と名がついていることだけで、より増幅するのかもしれませんが、東博の展示のよさを見ていると、近代美はどうするのか気になりました。
テレビで志の輔の「歓喜の歌2008」を見て、美術の堀尾さんのすばらしさはもちろん、志の輔の技はさすがだと思いました。小三治と志の輔、小朝が当代の口跡であると思った次第です。
春先に見た富士桜、写真の整理が終わり次第公開したいと思いつつ、まだ処理が終わっていません。今回、RAWで撮影したので、現像していないのがその理由。近々にHDDを換装するので、その折にでも。一枚ここに。
月一のペースですが、というのも忙しさもあって、メモすべき事は多数あっても、記す時間がないのが現状。あと少しで余裕が出ることを願いつつ。
[今日の記録]
睡眠時間:5:30就寝、7:00起床、1:30時間。
天気:晴
最高気温:24度
最低気温:15度
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