鴛鴦呼蝉庵日乗

2008.06.09 北川智繪さん

 月一回ペースになっていますが、まだまだ詰まっている状態です。

 久しぶりに北川智繪さんと再会。北川さんは、話芸写で後輩指導をしつつ、今回、「おこんじょうるり」を演じられました。北川さんは、俳優としても「踊る」や「金八」などにも出演していて、アニメの「虫師」でも無理をおして局から出演の依頼があり、そこで練習を何度もして出演したことがありました。 北川さんの特色は、朗読という音声の技術にとらわれるのではなく、北川さんが作品を解釈しその解釈をことばとして届けようとする点にあります。聞き手に届くようなことばを伝えることです。実際に、客席を移動して聞いてみると、どこでもしっかり届くのです。見ている人、すべてに届くようにと思って語るその姿は、朗読ではなく言葉を伝える伝道師と言っても過言ではないでしょう。北川さんの「おこんじょうるり」は、ことばがこれほど胸を打つのだとことばの力を再確認できると思います。
  来年もぜひ、「おこんじょうるり」をお待ちしていて、そしてご自愛を願いつつ、来年の再会を待つことにします。

 茨城大会では、とうとう現在のテーマの最後の発表となりました。他ではまだしますが、この流れは一つ終わりです。次は、少し時代を前にします。茨城の帰り、甲斐雄一郎先生と有意義な時間を過ごすことが出来ました。研究の先も少し見えてきて、まずはたまった仕事をこなしてから、秋から再始動となります。

 訃報です。まずは野村敏夫先生。早稲田大学に着任してすぐの逝去でした。ご冥福をお祈り申し上げます。

 もう一つの訃報は、知り合いではなく、映画で見た、ロレンツォ・マイケル=マーフィー・オドーネ さん。映画「ロレンツォのオイル」のモデルとなった、ロレンツォ・オドーネさん、30歳でした。ミエリンプロジェクトでは、次のように書かれていました。引用します。
「IT IS WITH GREAT SADNESS THAT WE ANNOUNCE THAT LORENZO ODONE PASSED AWAY MAY 30, 2008, IN HIS SLEEP, AT HOME IN FAIRFAX, VA. WITH BOTH HIS FATHER, AUGUSTO AND HIS LIFE-LONG FRIEND, OMOURI HASSANE, AT HIS SIDE.」
お母さんがすでに亡くなって、それは新聞で知りましたが、先逝く母の無念さを痛感しました。
  本人および周りの人が難病と闘う姿は、同じ病気の人に光明をさしたのだと思います。ご冥福をお祈りします。

 最近はようやく蒲団で寝られる日々がありますが、それでも週の初めだと、椅子で寝ることもあり、エコノミー症候群に悩んでいます。

[今日の記録]
睡眠時間:4:30就寝、6:50起床、2:20時間。
天気:曇りのち雨
最高気温:23度
最低気温:20度


前へ 目次 次へ
かくかい Copyright 黒川孝広 © 1997-2008,Kurokawa Takahiro All rights reserved.
  かくかい