大平浩哉 『国語教育改革論』



1.概要

「現代の国語教育のあり方に警鐘!」(書籍帯より)
「国語教育の改革の時機を迎えた今、克服すべき課題を提起し、21世紀に向けた新しい解決法を探る。」(書籍帯より)
 著者4冊目の論文集。国語教育のこれからのあるべき姿について4つの点から論じたもの。

2.目次

一 国語教育の再生のために

  1. 国語科教育改革への提言
  2. 閉塞の状況から展望をひらく −戦後50年を経た国語教育の到達点−
  3. 克服すべき四つの課題
  4. 能力中心から言語活動中心に改めよ
  5. 教育の”崩落”が進むなかで
  6. 進んで参加できる「国語」の授業を
  7. 旗手的役割を担った「現代語」の命運
  8. 世紀のはざまに立つ「国語」の展望と課題

二 読みの指導の改革を

  1. 授業の効率化への問いかけ
  2. 「国語の正答は一つか?」をめぐる読みと鑑賞の問題について
  3. 「正・誤」から「深・浅」への重点移行を
  4. 求心的読解指導と遠心的鑑賞指導 −「正答は一つ?」をめぐる課題への提言−
  5. 戦争文学教材をどう扱うか −中村格の実践を起点として−

三  ゆれうごく音声言語教育の活性化のために

  1. なぜ「論理的な話し方」が出来ないか −繭にこもりがちな子どもたち−
  2. どうすれば「聞き合う力」が育つか −読みの指導の改革こそが前提−
  3. 近代国語教育史のなかの音声言語教育

四 日本人の心を伝える古典教育を

  1. 古典教育の地平をひらくとき
  2. 古典学習から「生きる」力を育てるには −失われつつある日本人のアイデンティティを育む方向で−
  3. 古典を学ぶ過程を楽しむ−異界からのとおい呼び声−

3.書籍情報 

著 者 大平浩哉 (C)Kouya Ohhira 1997
書 名 『国語教育改革論』
発 行 1997年12月18日 初版第一刷
書籍番号 ISBN 4-7500-0203-8 C3037 \3200E
定 価 3,200円(税別)
判 型 B6判、上製(ハードカバー)
ページ 277
出版社 株式会社 愛育社
 〒101 東京都千代田区猿楽町1-4-11
 TEL 03-3291-8600
 FAX 03-3291-8607

4.著者紹介 

大平 浩哉(おおひら こうや)

【経歴】(書籍奥付より)
1927年岩手県に生まれる。
東北大学文学部国文学科卒業。
都立高校教諭、都立高専教授、文部省初等中等教育局教科調査官・視学官、宮城教育大学教授を経て、現在、早稲田大学教育学部教授。
【主な著書】(論文)
『新しい国語教育の方向と課題』(有朋堂)
『二十一世紀を目指す国語科教育』(有朋堂)
『世紀末国語教育論』(有朋堂)
『国語教育改革論』(愛育社)

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