鴛鴦呼蝉庵日乗 2003
  2003.03.26 恥

 年度末の仕事の連続で、昨日は時計の針が変わってから帰宅しました。もっとも日付が変わらないうち、その日のうちに寝ることは一年間に数日しかないので、就寝時間はかわりませんが。それで、今日はあわただしくあちこち寄ってから通勤で、少し遅れました。
 職場の担当部署の新旧慰労会。疲れているので会話ははずまず。飲み会は今日と、あさってと連続するので、胃も疲れます。昔に比べて他の人と飲む回数は減りました。若い頃は毎日行ってましたが、一昔前からはほとんど行かなくなりました。断りがほとんど。というのも、飲みながら話すことは、他人のことが多いのですが、だいたいが愚痴。愚痴を言うことですっきりするのはわかります。それは否定しません。ただ、それのみだと疲れます。何か発展的な議論ならいいのですが、そうでもないことが多い。それがだんだん疲れてしまい、最近は遠慮していることが多いのです。
 愚痴は誰でも言うのですが、その中でも他人について、いかにもその他人が劣っているかのごときに、さんざんに言います。そういう光景を目の当たりにすると、飲食の意欲も消えます。そういうことが多く繰り返されましたので、飲み会参加も少なくなりました。
 飲み会の話に一つ一つこだわっていたら、何もできません。ただ、それが発展的ではあれば、いいのですが、発展的でない所に飽きが来ます。ただそれだけのことなのですが、自分の対応がよくないのに、相手の責任にする、そういうことは、自分自身の能力がないことを証明しています。それが恥でもあるのです。

 お互いの議論が新たなる思考を生むのなら、それは有意義に議論でしょう。そういう議論を積み重ねていきたいと思っています。つまらない話もいいです。くだらないことが楽しいこともあります。

 期待されるとがんばる一面があって、その逆もあります。期待があると重荷になる。どちらかは期待する人と、される人の関係によります。すべては人間関係によって言葉やコミュニケーションは成立します。関係性がなければ、ことばは単なる符号です。意味があるというのは、メッセージを感じるからです。メッセージをどのようにして受け取るか、それは人間関係の基礎です。その意味では、コミュニケーションは鍵です。

 岩井俊二の短編映画がテレビで出ました。お菓子の商品に同梱で、スーパーで売られるそうです。楽しみです。

 明日は、手術です。初めての切開ですので、どうなるか心配ではあります。うまくいことを祈ります。通いの外科手術ですから、また報告します。


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