鴛鴦呼蝉庵日乗 2003
  2003.11.26  鼓童   
 

鼓童
 年に一度は鼓童を見るのですか、昨日は、坂東玉三郎の演出でした。今までは違って洗練された演出で、特に、最初がトラディショナルな三宅から大太鼓、屋台囃子の順番。早い時間に大太鼓だと、藤本さんの打ちも安心して見られますが、3人で交替するあたりは第二部の巴へのつながりを示していて、なかなかいい演出でした。
 二部もいい演出で、きれいな舞台でしたね。坂東玉三郎という舞台を考える人の演出でしたから、今までとは違った鼓童を感じられたと思います。
 ただ、若い人の演奏技術が今ひとつ合わなかったですね。それが残念。音が鈍いのです。藤本、斎藤、金子さんたちの演奏のように、叩くことを体から楽しむというのではなくて、一つ一つ間違えないように演奏する感じから受けられ、もっと演奏することの楽しさを全身で出すといいですね。レナード衛藤さんのように、曲を作るのも、演奏するのも楽しんでました。レナード、斎藤、藤本、山口のコンビ、今思えば、一番息のあった演奏だったと思います。それに金子さんが入って、新しい感覚になりしまたね。

 4:30就寝、7:00起床、2:30睡眠。


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