鴛鴦呼蝉庵日乗
  2004.03.22  温度差   
 

 桜の季節には、一度、気温が低くなります。そうすると、桜の花を楽しめる時間は長くなります。何年かおきに、三月末、四月初めに寒い日が続き、そしてだんだんと暖かくなっていきます。随分前では、四月に大雪になりました。そういう季節の名残ともいうのでしょうか、寒さの戻りが今日の天気だったようです。

 身体から寒さに慣れている時はいいのですが、そうでないと、寒さは身体に染み渡ります。不思議なもので、平常に慣れると、平常でないと、異質な感覚にとらわれますね。たとえば、4月頃の20度というと、かなり暖かく、あるいは汗ばむこともありますが、8月の20度は、かなり寒く、こごえるまではいきませんが、寒さは身に染みます。そうなると、人の身体は、絶対的な温度よりも、平常に準拠する相対的な温度をもっていることになります。温度感、あるいは、温度差というべきものでしょう。それを絶対的な温度に表したのですが、それは、相対的であることに不安があるからです。あるいは人の言う言葉を信用できないから、絶対的なことばで説明することになります。ただ、この絶対というのは、人間の主観で、20度が暖かいかどうかは、他の動物から見たら、暑いかもしれませんし、寒いかもしれません。よって、人間が中心になっています。

 温度差には、差があるから、それを知りたくなるのですよ。

 6:00就寝、7:10起床、1:10睡眠。
  朝食、ごはん、みそ汁。昼食、パン1枚、みそ汁、甘夏。夕食、ごはん、みそ汁、アサリバター、きゃべつの千切り。夜食、なし。

     
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