鴛鴦呼蝉庵日乗

2007.01.25  会議の方向性

 会議について、といっても、勤務先の会議という具体的なものではなくて、一般論です。
  会議には、決定していく審議事項、話し合って方向性を確認したい協議事項、決まったことを連絡する報告事項などがあります。で、会議の時に、参加するかしないかは、考えるかどうかです。話し合いによって決めていく審議や協議だと参加していきますから、積極的展開が可能です。一方で、報告事項は聞くだけですから、参加しないで受けるだけです。
  例えば、これから始まるイベントについて役割を説明する打ち合わせがあります。打ち合わせは全員に該当するものもあれば、特定の人に該当するものもあります。話す方は全てを説明しますが、聴き手は自分に必要な情報だけを受け取ります。この送受が一対一ではない場合が多いのです。それを一対一のように感じてしまうのは、送り手の過大評価です。一行動には一指示が望ましいのですが、多くの場合は付帯事項を入れて説明してしまいます。しかしそれは行動する側、受け手から見れば必要のない情報だったりします。
  例えば、今後の展開のための数値を決めていく会議があるとします。その時に、その数値を左右する条件について話し合うにしても、その数値に影響する数を見極めていれば、7%などの数値があるという情報を提供しますが、しかし、極めて希なケースを引き合いに出すと、そのケースの意味はなくなります。情報を的確に判断して、そしてその数値を決めていくことに生かしていくのが大切なのです。
  参加している人が、参加している意義を見出すのならそれはいいのですが、書面で見ればいい会議を説明されても、その会議の意味を問う人もいます。なかなか難しいのが会議の特質です。
  ただ、日本的な会議の方向性は、全員で参加して、話し合って決めていくことで、一人が説明していくことではないのです。つまり、打ち合わせは会議でなく、あくまでも打ち合わせです。マニュアルの説明は説明であって、説明会と会議とは別だと考えた方がいいでしょう。会議が必要なのは、意志決定のためのプロセスであり、一体感です。それがないと会議はその組織にとっての将来的な展望にならなくなる場合があります。
  後継者育成という観点から見れば、会議の話し手に若者を使うのがいいのです。新しい意見を出して、そしてその人にまかせていくことで、人は伸びます。特に、団塊の世代の後の世代は、団塊の世代に続こうと自分たちでがんばってきましたが、その分、今でも自分たちががんばってしまうという意識を持ちがちです。世代交代できる時に世代交代しないということは、その組織は老齢化してしまいます。先端を行く人にはその後にまかせる人を作るという責任があります。組織は個人ががんばってもその時だけです。先を見越した方向性をきちんと出せるかが、経営の手腕です。

 花粉症が進行すると、顔面の腫れや、鼻水、くしゃみ、水分不足などが表れてきて、先週からすでにその症状が悪化していますが、今週はそのままの状態です。例年なら、2週間ほどでその症状が終わり、普通の花粉症になって、梅雨時まで。あと3ヶ月ほどで小康状態になります。

 The Russell Brown Showはなかなか面白いです。こういう話し方や展開は、参考になります。

[今日の記録]
睡眠時間:3:00就寝、10:00起床、7:00時間。
天気:晴
最高気温:12度

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