鴛鴦呼蝉庵日乗 2003
  2003.03.04 ひな祭り

 ひな祭りと卒業式は同じシーズンです。特に、高校の卒業式はどこでも早いですね。一ヶ月の空白があって、しかし、合格発表がまだの場合は、気が気じゃないのでしょう。うれしいイベントの反面、まだまだという顔はあります。その卒業式では、来賓が挨拶をするのですが、これが一番面倒でしょう。来賓として行くのは簡単で、それのための挨拶なら、簡単にできそうです。しかし、対象を考えて、それに合わせて話すとなると、難しいものです。相手のレベルに合わせないと、つまらなくなります。また、自分の領域に引き込むと、これもまたつまらない。では、どの方向にすればいいのでしょうか。
 世間一般のおめでとう挨拶ではどうにもりません。なら、なにかというと、自分が追求しているものの過程を話し、自分がいかに楽しいかを話すというのが共通項ではないでしょうか。ある見方を示し、その見方によって、新しい知見をひらくことができたということを示すことは、だれにでもある発見です。それを示すのです。もちろん、そのレベルで、聞いている人もつまらない思いをすることもありますが、それでも、楽しさというのは、自己更新の楽しさなのです。自分になかった力を発見すること、今まで知らなかったことを自分の知識とともに、共有することができること、そこにあります。

 全国大学の発表も締め切り、42人の発表順も決まりました。これから、どんどん準備が進みます。

 昨日は、立ち仕事でしたので、疲れてしまい、パソコンを開く気力もありませんでした。春一番が吹いても、今日の木枯らしのようですから、春はまだ遠いのかもしれません。

 やるべきことが多すぎて、時間が足りません。でも、どうにかしないと。いろいろなことがたまりますから、手帳に書いていないと忘れます。一つ一つしていかないといけません。まずは、科研費書類です。次は、教総研、そして、科研費報告書、そして論文。時間はいくらあっても足りません。睡眠しないでいく方法があればいいのですが。


Copyright 黒川孝広 © 2003,Kurokawa Takahiro All rights reserved.