鴛鴦呼蝉庵日乗 2003
  2003.06.01  6月

 茨木のりこさんの詩に「6月」がありますね。やさしさを求めた詩です。心の中の美しい村を目指して、そしてその世界を再現する。そう、再現する、求める姿勢というのは大切なんですね。

 ヤモリを久しぶりに発見。窓ガラスに張り付いた足をみると、かわいいのですが、果たしてこの先無事に生きていけるのか、心配になります。以前、道に落ちていたヤモリを拾ってあげたら、背を曲げて噛みつきました。なつかしいですね、あの歯の感触。痛くないので、むしろ、かわいそうになりました。
 ヤモリに対しては好意的です。というのも、ヤモリがいるということはその家の安心につながると思っているからです。いままでヤモリの死を二回ほど目の当たりにしましたが、それぞれいやなことを引き受けて逝ってしまったと思います。あのいやな時期も過ぎましたから。
 ヤモリにも個性があるようで、いい顔と、そうでもない顔とがありますし、また手もきれいなのと、そうでないのとがあって、なかなかおもしろいですね。

 ようやく「ヒカルの碁」を見ました。レンタルのDVD。最近のアニメは色彩がきれいですね。タイトルバックの直前のストリー紹介は、紅葉のきれいな景色ですし、オープニングもきれいにまとまっています。第1回は色彩の美しさが際だっていますね。ストーリーも、ヒカルの自己変容が3回目に現れました。自分でも碁を打ってみたい、そうなんですね。表現というのは他にある表現をみてまねてみたい、そしてそれは、表現をまねるのではなくて、表現行動をしてみたいということなのですね。その証拠が「ヒカルの碁」の3回目です。あれは貴重な資料ですね。
 それと「NARUTO」の第一回を見ました。これは、DVDに一回分しか入っていませんので、一回だけです。これを見て、ふと思ったのですが、音声だけでも楽しめることです。映像見ないで、音声だけでも、朗読劇としては十分に楽しめる内容となっています。これはなかなかのことであって、音だけでもかなり力がある内容と、声優だからこそ、できることです。アニメの声優はかなりの経験を持っているで、声だけでも十分に相手に伝えることができます。最近、アニメ番組で麦人さんの名前を見ることがあります。声優の番組もあるぐらいですから、朗読については、教材を議論することもありますが、これらのアニメの声優がどのようにして読んでいるか、それを分析することから解釈、朗読の可能性があると思いますね。若い人が3人ぐらいでドラマ仕立ての劇を朗読すると、アニメ的な朗読をします。それは、舞台的な、演劇的な、そして今までの朗読的な表現ではなくて、アニメ的、ゲーム的と言うべきかもしれませんが、違った表現をするのです。これらはアニメ世代の共通なのでしょうが、そのアニメが実は進化しているのです。
 昔の「鉄腕アトム」「巨人の星」などの時代とは違って、色彩や音声表現が豊かである今は、かなり高度な表現になっています。それゆえ、今の時代こそ、朗読というものが文章朗読ではなくて、ドラマ、アニメのように設定された舞台での朗読というものを探ることができるのではないでしょうか。
 アニメに興味を持ったのは、「千と千尋」などのジブリもそうですが、音楽に関係しますね。知っているバンドがオープニングに使われている、アニメ、音楽、そしてその人たちはゲームをよくやっています。ゲームと音楽、アニメ、それから共通、あるいは関連していると思います。ゲームは作者が世界を表現している、アニメも世界を表現、そして音楽も。自分という世界を表現する媒体がそれぞれだとすると、これからの表現学はこれらの媒体と心理、構造を明らかにしていくことだと思います。それゆえ研究対象になるのですね。音楽については、ここ1年半でかなり調べました。今年はアニメですね。ゲームについは、来年ぐらいでしょうか。それで文化論が完成します。そのためには、今のアニメを見ていくことが必要ですね。
 一つ、不思議に思ったのが、「ヒカルの碁」の藤原佐為、耳にピアスをしているのですが、それが球形のもの。曲玉ならわかるのですが、あのようなピアスを平安時代の貴族がしていたか、今までいろいろな絵巻を見てもそのような例はないので、なんとも不思議でした。どうなんでしょうかね。それと、平安時代の御前で、いいがかりを付けることはあり得ないと思うのですが。まあ、そういうところはいいとしても、成長の物語として、なかなかいい作品だと思います。
 あとは、「ガンダムSEED」と「One Peace」ですか。大分後になりそうです。
 それと「ポケモン」はレンタルビデオ屋に行ったらたくさん有りすぎてどれから見ていいものか困りました。といっても、見るには先になりそうです。

 昨日は6:30就寝(今日か...)。11:00起床。4:30睡眠でした。それで起きてすぐ、知り合いの引っ越しの手伝いに行ってきました。午後にDVD鑑賞と、掃除。冷蔵の中を少し整理。段ボールをしばり、不燃物を分類。ゴミのほとんどがプラスチックというのが今の世の中。可燃ゴミも紙ゴミと別のと分けると、ゴミのほとんどは、紙、プラスチック、アルミ、鉄、ガラスなのでしょうね。
 冷蔵庫と言えば、実家の冷蔵庫ですが、これが無限の宇宙ですね。賞味期限切れがぞろぞろ。お構いなしに食べてますから。もっとも昔は賞味期限表示がないから臭いと味で判断していましたね。
 冷蔵庫の中、流しの三角コーナーの汚れ、そういうところは毎日ちゃんとしないと、汚れてきますね。

 高画質のデジタルカメラ、高画質のハイビジョンやパソコンでも編集できるDVD、色彩と音の豊かなアニメ、文字情報のみでないwebのhtml。FLASHなどの技術。Object PASCALの構造性。昔から私が願っていた表現媒体が揃いつつあります。より豊かな、よりきれいな、より訴求力のある、そしてより自分を表現できる媒体、それがようやく揃いつつありますね。20年前にこれらがあれば、もっと表現できたと思います。今の時代に生きている若い人は媒体が揃っていいと思いますね。画像、音声、文字、この融合ですよ、これからの世の中は。だから、携帯電話もそのような機種になってきましたね。もっと進化して当然です。
 でも一番進化していないのがパソコンですね。いまだに32bitですから。プレステだって64bitでC++(特殊仕様ですが)でコーディングされていますね。プレステ2用のC++を売ってますが、高機能版だと30万円近くになります。遊びで使うにはちょっと高過ぎですね。それゆえ、手を出さないことにしました。AVIDもそうです。試してみたいですけどね。256bitパソコンを見てみたいというのが夢。まあ、そのころは寿命かもしれませんね。いいかげん32bitから脱出したいと思います。進化する前に普及してしまったのが最大の
問題でしょう。

 今、テレビでFLASHの講座をやっていました。初歩ですが、ActionScriptもいずれ学んで、サイトを一新していきたいと思います。いろいろ手を入れて、便利にしたいと思います。サイトも整理して、一つにしないで分散していくつもりです。メールアドレスも一つ削除しました。もう使わないので。アドレスはいつでも追加できるので、簡単なのですが、あまりありすぎてもどうかと思います。

 わらび餅、最中、羊羹と和菓子を食べました。 さっき、古くなったバニラエッセンスを流したときに、指についてしまいました。洗っても甘い香りが抜けなくて、ちょっと困ります。今日は、甘い香りの一日でした。

 明日は暑くなります。衣替えはもう少し先にしようかと思います。


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