鴛鴦呼蝉庵日乗 2003
  2003.07.29  土の臭い

 午前中に外出。雨の中でしたが、ふと黴の臭いがして、振り向くと、土の色が養分を含んだ腐葉土に。腐葉土は葉などが発酵しているので、臭いはつんときますね。それと黴の臭いが基本的に似ていることに気づきました。鰹節も納豆も発酵ですし、日本酒も醤油も焼酎もそうですね。発酵すること自体は腐敗と同じく悪い意味にも取られますが、いい意味にも取られます。発酵することで、もとの素材が別に変化する。それで土に養分が入ってくる。それがいいと思います。
 あるものが、他の刺激で発酵していくこと、それと思考や技術、才能も似ていると思います。自分だけの努力も必要ですが、それだけでは限界があります。だから、マニュアルやアドバイザーに頼り、自分では見えない所を指摘してもらう、それで自分をもう一段階伸ばしていく、そういうことが必要となるのでしょう。自分のどこがいい点で、どこが不足か、それをきちんと指摘してくれる人がアドバイザーとして適していますが、最近は、よくない点を指摘するよりも、いい点を指摘して伸ばして、ある程度自己認識が出来た時点でよくない所を指摘していく方がいいということもあるようです。まずは自由にしていくことがいいですね。自由にしていく内に自分が見えるから、ある程度の方向性が見えてから束縛的に、狭めていくのがいいと思います。
 自由であることには責任を伴いますから厳しいのです。だから、ある程度の自由の中で自分を活かし、そしてその後は目標に向かって努力するというのがいいのではないか、それが今の時代に必要ではないかと思います。

 犬は飼い主に似るといいますね。例えば夫婦も同じ食事をしていくから、面構えや体系が似てくると言います。親子ならなおのこと。それは食事だけではなくて、話しているうちに同じ話題ですし、同じ生活リズムですから、それで同じような考えや言葉遣いをするので、結果として、文化が似てくるのでしょう。もちろん兄弟全く違う場合もあります。しかし、どこかに似ているところがあります。反発として似ているのかもしれませんし、あるいは同化しているのかもしれません。
 犬を愛玩動物というよりも、気持ちが移るから家族として認知できますし、犬もそうでしょうね。気持ちは言葉に乗りますが、言葉のリズムや高低やイントネーションなどが気持ちとして理解できますね。それがきっと動物にも理解できるのだと思います。もっとも、表情やしぐさでも判別できますが。だからこそ、楽しいのでしょうね。

 昼からパソコンに向かい続けて、断続的ですが、画面とにらめっこ。10時間でした。明日もこの調子で仕事を一つ片づけます。

 ここのところ、購入した本とCDを書き忘れていますね。とりあえず一冊だけ。趣味関係のは省略。
 本日購入の本。
○山崎英則・片上宗二編『教育用語辞典』ミネルヴァ書房 4-623-03606-5

 3:30就寝、9:00起床、5:30睡眠。でも夕方少しうつらうつらと。


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