鴛鴦呼蝉庵日乗 2003
  2003.08.09  先の話

 雨の中でもいろいろな人が働いています。交通機関の方は、朝から台風でも利用する人のために働いています。ゴミもそうですね。ゴミの収集は雨でも休むことはありません。何かを売るのではなく、人々の出したゴミや水などの処理、あるいは人々が使うための交通機関、そのようなインフラに携わる人は、生き甲斐がないと出来ません。
 ここでは政治的な内容はあまり書きません。広島、長崎のことも、それは立場があれば、いろいろな意見が出るので、まだ自分では解決し得ない部分があるからです。解決、または解決する糸口や問題点が見えた時だけ書いてます。
 しかし、今回、新聞で公務員の給与の問題で、民間企業との格差があかるら減らすというのはどうでしょうか。企業が低いから公務員の給与を減らすという考えだと、公務員は一般企業と内容的に変わらないということになります。それは仕事内容も民間企業と同じであり、そして意識も同じということになります。
 日本でのエリート教育としての国立大学、一部かもしれませんが、その国立大学から国家公務員が多く出る、それはエリートとしての最高峰であって、そうでなければ、国家公務員になろうという人が出なくなります。そうなれば、政治を支える行政の動きは民間並になります。倒産もリストラも、あります。しかし、行政は倒産するわけにいきません。現在の政治では、国債の発行が増えて、その利子や償還を考えると、いずれ私たちの税金はどんどん増えて、国債のために税金が増えていくと言うことになりかねません。それよりも、政治家の数を減らすべきでしょう。その次が公務員ということになるはずです。
 給与比較を標準化していて、どんどん均質化する給与で、果たして国家の行政を任していいのかということになります。国家公務員という価値も低くなるでしょう。価値が低くなれば倫理的な意識も低くなります。国家機密もどんどん流出するでしょう。
 もちろん、エリートであるからこそ、外務省のような問題は生じているのです。今までに甘えていますが、それは給与ではなくて、省庁と政治家の関係でした。所長の天下りという問題はどんどん出てくるでしょう。それは問題です。その問題と、一般国家公務員の給与とは別で考えた方がいいでしょう。

 駅で清掃の人の姿を見かけました。ホームで雨に濡れながらも、黙々と作業をしているのです。若者はその横を通り過ぎ、その作業をしている人のかごにゴミを投げ入れます。ゴミを投げ入れるのなら、まだましで、かまわずゴミを捨てるとなると、困ります。
 今はそのような動作をする若者の、今の若者のが作業をしている人の年齢になった時はどうなるでしょうか。今でも定年延長の問題が出ていますが、しかし、不況が続けてはリストラとなります。そして、税金や厚生年金などが所得の4割を越える時代になると、もう年を取っても年金で食べていけませんから、働かざるをえないのです。そうなれば、ほとんどのゴミ処理などの地道な職業は老人になります。今の若者たちが年老いたとき、若いひとに使われてしまうという構図は明らかです。
 そのためにも、これから先の社会の在り方を若い人たちで考えていくことをしないといけません。今の政治は長期的展望という視点に欠けている気がします。先行きの不安はまだまだこれからたくさんあります。退職金も廃止されていくでしょう。もう先行きのことは安心出来ない時代です。

 明け方の強い風で目が覚めました。揺れましたね。建物全体が。この中で帰省の方は大変だと思います。風雨の強い中での運転は、大変ですから。以前、雪が降り始めた中を中央道の河口湖線を走ったのですが、最初はよくても、だんだん坂を登るのにスピードが落ちてきて、左右には止まった車が増えてきましたが、それでも、30km程度で走り続けました。それで山中湖に着いたときは、もう30cmほど積もってましたね。でも、止まるとスリップすると思って、走り続けました。止まるときは自然に止まるように長い時間をかけてエンジンブレーキをかけてました。
 風雨が強いときは左右の揺れがありますから、運転しにくいのですね。その中で、特に左右が運転の上手い人ならいいとして、普段あまり乗らない人がいるのですから、気を使います。その意味でも大変だと思います。

 一昨日のヤモリですが、無事、窓の外にいました。深夜になるとね流しの窓に出ています。左手が2本たりませんが、鳥か何かに襲われたのでしょう。でも、ちゃんと窓にへばりついています。

 学会の事前準備を午後からしました。台風の関係で少し遅れて、3:30に研究室へ。本橋君が昼から待機してくれていて、貼り紙やら、「両輪」の販売の用意やら、用意しました。途中他の事務局と連絡して、結局の所、私の処遇は変わらずで行くことに。でも、それでは責任を取ることにならないので、不満ですが、しかたありません。一切引くことも考えましたが、そうはさせてくれないようです。潔さという点では、弱小学会では難しいのですね。それは継続していくことの難しさなのでしょう。でも、ある意味では、一人いなくても作用するような組織作りをしていなかったことを反省すべきなのでしょう。
 いずれにせよ、明日の総会でいろいろとご意見をいただくことになります。次号の編集も始まりますから。

 私はこのお盆のシーズンは学会と合宿と勤務ですから、休みなしですけど、人がいないときにいろいろと働くのもいいかもしれません。もっとも数日内にこれを見ている人の中にも働き詰めの人もいるでしょう。サービスや運輸、その他は今でも動いていますね。今日も、雨の中に郵便の小包が届いて、配達している方は、雨に濡れても「遅れました」と言って渡してくれました。そういう努力はもっと評価されていいと思います。段ボールを乾かすべく、そのままにしてあります。
 段ボールと言えば、amazonの梱包はやりすぎですが、しかし、商品が痛みませんので、助かります。海外のHMVはだめですね。すぐにCDケースが割れてしまいますから。国内のHMVはちゃんとしています。ヨドバシもしっかり梱包してあります。
 梱包で目を引いたのが、すかぶら堂ですね。飲料の段ボールを小包ように改良したものを使っています。作業所で作ったものらしいですが、そういう利用はとてもいいと思います。昔、封筒をきれいに裏返して使っていましたから。

 昨日の夜から腱鞘炎が悪化してます。家にいるときは両腕にサポーター、右手の甲にもサポーターをしています。痛みはそれぼどないのですが、だるさがあります。

 6:00就寝、10:00起床、4:00睡眠。


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