鴛鴦呼蝉庵日乗 2003
  2003.08.10  江口季好先生

 学会でした。浜本先生の発表では、五十嵐力の文章論で、一人一人にあった表現を求めていく姿勢があったとの指摘でしたが、明治期に一人一人にあった指導、形式的な表現ではなく実のある表現ということ、真意のある表現を求めていたことなど、今でも通用する表現ではないかと思います。
 江口季好先生の講演は日本作文の会にこだわらず、江口先生のいままでの教員生活について、さまざまな人との関わりを示して下さいました。生徒の個別の表現を大切にしていく姿勢が伺えました。楽しいお話しで、書いたらきりがありません。いろいろな資料もお持ちで、楽しいひとときでした。
 終わってすぐなら、もっと深いところまで話を出来るのですが、今は細かく書く気力がないので、のうちに。そうそう、甲斐雄一郎先生がお見えでした。安心しました。甲斐先生が見えるとほっとします。それと、大平先生は近日に本を出します。これからの中教審に対して対峙していくようですね。頼もしいです。

 懇親会で田近先生と話し。いつものなら夏の合宿で田近先生に絡むのが恒例なのに、今年はありません。浜本先生に絡むことはありませんから。なぜかというと、テーマの問題ですね。やっぱり寂しいですね、勝負する相手がいないと。浜本先生に不満があるのではなくて、浜本先生にはそれ相応の応酬があります。それは楽しいのです。相手によってスタンスかを変えることはことよくないことのようにみえますが、しかし、相手によって自分の意識も変わります。

 昨日から体調が悪く、どうもふらふらします。今日も学会が始まるまで、冷や汗か脂汗が出て、調子が悪かったのですが、学会が始まると、なんとか持ちました。集中力が勝負なのでしょうね。で、懇親会の後、帰りになって再びがたっと。帰宅してから、牛乳を飲んで、回復しようとしましたが、あまり調子よくありません。
 明日は日本国語ですね。府川先生の授業を見たいので、なんとかして行きたいと思いますが、果たして行けるか不安です。いろいろとしなければいけないことが多く、終わりません。

 朝食はヨーグルトにクロワッサン1個、牛乳1杯。普段ならご飯ですが、今日は炊いてなかったので。
 昼食はお弁当。本橋君たちの用意で、田近先生からの差し入れ。
 夕食は懇親会で、寿司ガーデン。でも、いつものとおり懇親会ではあまり食べないので。

 そういえば富士山の時に、風呂で男四人四方山話をしてました。極めて不思議な光景。で、初日は朝の3:00まで話して、翌日は12:00まで話して、3日目は3:30まで話して、いや元気ですね。最終日の四人はほんと、元気でした。寝不足でしが、それでも富士山に登れるのは健康と言えば健康かもしれませんね。

 明日はいろいろな準備をしないといけません。電話連絡や、郵便を送ったり、銀行にいったり、そして学会。明後日は合宿。なぜか都内。

 暑さのせいではないのですが、だるいですね。

 東京湾花火だったようで、浴衣の人が多かったのですが、相変わらず、帯が低いですね。あれでは、腰帯です。着物の着方はもう現代風になってしまうのでしょう。

 「ほしのこえ」の声優版を見ました。原作版よりも、内容を詳しくしている感じですね。絵はかわりません。やはりいい話だと思います。もちろん、ジブリなどと比較してそれなりのものを求めるとなると、批判の対象になるのでしょうけど、一人で作った作品としてはかなり優秀ではないかと思います。ブックレットのフレームの使い方がよかったですね。

 4:00就寝、9:30起床、5:30睡眠。

今日の空ですが、誇張して色彩補正してあります。でも暑さはこの方が伝わります。
浜本先生の研究発表です。「五十嵐力の国語教育」。以前より少し体重が増えたとのことです。左手前の本の一番下が何かわかる人は国語教育の通ですね。
江口季好先生の講演。ご自信の経験と、意見をしっかりもっていて、資料も24枚の大部でした。14−401教室。
昭和23年に刊行した中学の文章、「新中文園」です。本邦初公開でしょうか。2号で、江口先生は早稲田大学に進学しました。
文集「だぼはぜ」です。
「作文研究」の創刊号です。復刻版『作文と教育』に収録されているのは、この冊子ですね。原版は江口先生所蔵のものを使いました。このほか、「工程」の創刊号など、いろいろな資料をお持ちでした。
田近先生はいつもながら、目をつぶって話をすることが多いですね。ほとんど毎日講演で、忙しい日々だそうです。

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