2004.02.18  酒の席   
 

 若いときは無謀なぐらい酒を飲んでいましたが、ふと、思うところあってから飲む機会を減らしました。理由は差し控えますが、ただ、酒のおいしさ、日本酒のおいしさは、酒自身よりも、つまみや店の様子など外的なことのほうが影響していると思います。
  特に、日本酒の場合は、飲むときの周りの人によっても影響しますね。話していて楽しい人と飲む酒は、かくべつおいしく感じます。その反面、どうもこの人は苦手だなぁと思う人と飲むと、味はどこかへ行きますね。ただ、悪い酔いばかりのこります。そして、格別すごい能力のある人と飲むと、いくら飲んでも酔いつぶれることはないですね。酔ってはいても、どこか冷静な所があります。
  つまり、酒のおいしさ、いや、ひいては味覚というのは、素材そのものの味ももちろんですが、食べる場所、時期、状況、そして誰と食べるかによって大きく異なりますね。
  旅もそうですね。どこへ行くかというよりも、誰と出会うか、によって楽しさが変わります。旅館も、一流でも、なんとなく、それ相応の対応しかしないところは、別段記憶にも残りません。その反面、たいした所ではなくても、親切な旅館では、なんとなくいい気持ちになりますし、そういう場所では多少の施設の不備も許せたりします。
  つまり相対的なんですね。

 病もそうなんでしょう。腰痛を持っている人に以前聴きましたが、テニスをしているときに、腰痛は感じないらしいです。楽しいことをしていると、痛みを感じないということは、痛みを感じないと言ってました。痛みとは精神的な作用が大きいようです。精神的に疲れていると、めまいや頭痛を起こすこともありますね。逆で、めまいや頭痛は精神的なダメージということも言えそうです。まずは、ゆったり休むことですね。

 で、枕はこれぐらいで、何を言いたいかというと、相対的なこと。そう、これは何度も書いてきたテーマです。交わらない、自分は受け入れてくれない、別だからということを考えていると、実は、そう思っている自分がすでに壁を作ってしまっていることに気が付かないことがあります。自分から作ってしまった壁を、他人のせいにして、自分は正当であるかのように考えることは、想像力の問題なのですね。ちょっとしたことで、詰まった考えは打開できるのですが、その想像力がないと、行き詰まります。そういうものです。そういうものだからこそ、創造性、あるいは想像力というものは大切なのです。作っていくこと、想像していくこと自体が価値なのですから。ふと、思ったことです。特に誰ということではありません。

 4:50就寝、7:10起床、2:20睡眠。
  朝食、ごはん、卵、納豆。昼食、食パン2枚。夕食、外食。夜食、なし。

     
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