鴛鴦呼蝉庵日乗
2005.07.16  ラベンダーの香り

 帰りがけに牛乳を買いに寄った店先で、ラベンダーを売ってました。入るときは気がつかなかったですが、出たときに香りが後ろから寄ってきて、振り返ってはじめてその香りに気付いたのです。
  そんなこと、よくあります。気がつかないのですが、視界に入っていて、で、後からその視界の画像が記憶になってよみがえるということ。そして認識するということ。人間の視界というか、記憶というのは、なかなかのものです。特に、言語でない記憶ということは、出来事だったりして、とういう映像や音や形、ことば、そういうものがすべてあるいは混在化して記憶できることに、おもしろさがあります。

 開花堂の銅の茶筒ですが、夏場だと変色が速く進みます。最初はむらがありましたが、大分きれいに変色してきました。赤銅色もなかなかいいのですが、この経年変化もなかなかいいものです。十円玉の色なんですけどね。

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